プレスリリース

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食材の急速冷凍機「Proton Neo(プロトンネオ)」の開発 ~ 食材の高品質冷凍と省エネを実現 ~

2022年10月18日
中部電力株式会社
株式会社菱豊フリーズシステムズ

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中部電力株式会社(代表取締役社長:林欣吾、所在地:愛知県名古屋市、以下「中部電力」)と株式会社菱豊フリーズシステムズ(代表取締役:二宮一就、所在地:奈良県奈良市、以下「菱豊フリーズシステムズ」)は、食材の品質を保ちながら冷凍でき、省エネ性にも優れた高品質冷凍機「Proton Neo(プロトンネオ)」を共同で開発し、11月7日から販売を開始します。

時間をかけて冷凍された食材は、細胞内の水分が膨張することにより、細胞が破壊されてしまいます。細胞が破壊されると、解凍する際にそこから旨み成分が流出し、品質が低下します。

Proton Neoは、冷凍機内の循環冷風を高速化・整流化することで、食材を効率的に急速冷凍します。従来機に比べ冷凍時間を3割以上短縮できたことで、省エネルギー化も実現しました。加えて、菱豊フリーズシステムズが特許を取得したプロトン凍結技術(注)を採用し、その磁力をさらに強めることで微細で整列した氷の結晶を作り、細胞破壊を最小化する高品質冷凍を可能にしました。

菱豊フリーズシステムズは、農業、漁業関係のお客さまや食品工場、食品スーパー等のお客さまを中心にProton Neoの販売を始め、解凍しても採れたて、作りたてのおいしさをお届けするとともに、お客さまの効率化・省エネルギー化に貢献してまいります。

中部電力は、今後も快適性・利便性を高める新たな価値の創出に向けた研究開発を進め、お客さまや社会の発展に貢献していきます。

(注)磁力と電磁界で水の分子を整列させ、そのうえで急速冷凍することにより、水分の膨張による細胞ダメージを低減する凍結技術。

別紙

以上

食材の急速冷凍機「Proton Neo(プロトンネオ)」の概要

1 仕様

形式番号

PF-15CE(Proton Neo)

食材の冷凍能力

15kg/ 回

冷凍方式

冷気流循環方式

電源・最大電流

3φ3W-AC200V(60Hz/50Hz)20A

冷凍庫寸法

庫内スペース:W600mm×D400mm×H350mm

本体寸法

幅1200×奥行870×高さ1700(mm)

食材の急速冷凍機「Proton Neo(プロトンネオ)」の画像

2 特長

(1)急速冷凍(プロトン凍結)

-35℃の冷風を、冷凍庫内に高速化かつ整流化するように循環させ、食材を効率的に急速冷凍することに加え、磁力と電磁界で水の分子を整列させるプロトン凍結技術により水分冷凍による細胞破壊のダメージを低減します。

プロトン凍結の原理

(2)初心者にも簡単な操作・衛生管理を実現

簡単なタッチパネル操作で運転し、温度履歴の記録も自動で行うため、初心者でも簡単に食品衛生法(HACCP(注))に適応した衛生管理ができます。

  • 芯温管理 食材の中心温度をモニター監視します。
  • 温度管理 冷凍庫内の温度を自動記録・保管し、トレーサビリティを担保します。
庫内材質はステンレスで形成し、使用後の洗浄、丸洗いが可能です。


(注)HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)
食品等事業者が食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因を把握し、原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中で、それらの危害要因を除去又は低減させるために工程を管理し、製品の安全性を確保する衛生管理のことであり、厚生労働省は2021年6月1日より、原則としてすべての食品等事業者にHACCPに沿った衛生管理を求めている。

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