プレスリリース
原子力に係る公募研究(2024年度研究開始分)の採択結果
2024年04月04日
中部電力株式会社
当社は、2024年度研究開始分の原子力に係る公募研究について、採択研究を決定いたしましたのでお知らせいたします。
当社は、浜岡原子力発電所のさらなる安全性向上と運営の改善に向け、新たな視点で幅広く技術を見出すことを目的に、2023年11月17日から2024年1月10日まで研究テーマを募集しました。(2023年11月17日お知らせ済み)
これに対して、全国から合計42件のご応募をいただき、社外の学識経験者等を委員とするアドバイザリ・コミッティによる審査を経て、10件の研究を採択いたしました。
募集した研究領域(分野) |
応募件数 |
採択件数 |
|
---|---|---|---|
領域1 |
原子力の将来技術に資する基礎基盤的研究 |
19 |
5 |
領域2 |
原子力発電所の安全性向上に資する研究 |
14 |
3 |
領域3 |
浜岡原子力発電所1、2号機の廃止措置の改善に資する研究 |
5 |
1 |
領域4 |
浜岡原子力発電所3、4、5号機の保守性・作業性の向上に資する研究 |
4 |
1 |
合計 |
42 |
10 |
(注)具体的な採択件名は「別紙」をご参照ください。
採択した研究は、2025年度末まで研究を実施し、研究終了後に成果を公開させていただく予定です。
別紙
参考
以上
別紙
採択研究一覧
研究領域(分野) |
研究件名 |
研究代表者(敬称略) |
---|---|---|
<領域1> |
高レベル放射性廃液ガラス固化プロセス導入に向けた金属有機薄膜の荷電状態制御による白金族元素・モリブデンの逐次的高選択・高効率回収に関する革新的基幹技術の開発 |
名古屋大学 |
高速炉サイクルへのスムースな移行に資する新旧再処理技術の融合 |
東京工業大学 |
|
BWRを用いた標的α線療法用Ac-225製造に関する基盤技術開発 |
東京都市大学 |
|
光ファイバーを用いたインライン型ボイドセンサーの新開発 |
静岡大学 |
|
遠隔・リアルタイム中性子線量計の開発 |
金沢工業大学 |
|
<領域2> |
原子炉圧力容器鋼アンダークラッド硬化層の中性子照射影響に関する研究 |
東北大学 |
圧力容器における合金元素の析出予測モデルの開発:化学拡散係数の評価 |
熊本大学 |
|
クラスタリングとベイズ更新を援用した力学に基づく広域斜面安定解析 |
東北大学 |
|
<領域3> |
廃炉のための原子力材料からの放射性物質の除染と安定化 |
静岡大学 |
<領域4> |
多段式MRCFFを利用したHIPARR techによる1次冷却水(BWR)の効率的な水質管理 |
東京大学 |
(注)採択研究の並び順は、募集領域の分類順かつ応募受付順
参考
公募研究の募集概要
1 応募資格
(1)全国の大学、公的研究機関で科学技術研究に従事している研究者で、2の研究領域に関する研究が遂行可能な研究者または研究グループのリーダー
(2)静岡県内に研究主体となる事業所があり、2の研究領域に基づいた研究が遂行可能な企業(全国の大学、公的研究機関と共同研究を行う場合も可能)
2 研究領域
領域1 原子力の将来技術に資する基礎基盤的研究
領域2 原子力発電所の安全性向上に資する研究
領域3 浜岡原子力発電所1、2号機の廃止措置の改善に資する研究
領域4 浜岡原子力発電所3、4、5号機の保守性・作業性の向上に資する研究
3 応募受付期間
2023年11月17日(金曜日)~2024年1月10日(水曜日)
4 研究期間
2024年度開始とし、期間は1年または2年
5 研究費・採択件数
1件あたり上限500万円/年とし、総研究費が約100百万円に相当する件数を採択
6 研究の形態
共同研究または委託研究
7 選考方法
社外の学識経験者等を委員とする「アドバイザリ・コミッティ」を編成して、一次・二次選考を経て決定