プレスリリース
7月28日の国の合同ワーキンググループに報告した「駿河湾の地震を踏まえた浜岡原子力発電所5号機の耐震安全性への影響確認結果と地下構造調査(更なる追加調査)の実施」について
2010年08月06日
中部電力株式会社
当社は、2009年8月11日の駿河湾の地震を踏まえた地下構造調査(追加調査)および地震観測記録の分析から、駿河湾の地震で発電所敷地内の揺れに違いが生じた要因の分析などを実施しており、調査結果や評価がまとまった都度、国の合同ワーキンググループ(注1)に報告しています。
このたび、7月28日の同ワーキンググループで報告した、駿河湾の地震を踏まえた5号機の耐震安全性への影響確認結果と、地下構造調査(更なる追加調査)の実施について、報告内容が整理できましたのでお知らせいたします。
合同ワーキンググループへの報告の概要は、次のとおりです。
(1)5号機の運転再開に際し、想定東海地震を対象として、地震観測記録の分析より現時点で確認できた事項を反映した影響確認用地震動を用いて5号機の耐震設計上重要な主な施設の評価を実施し、耐震安全性への影響がないことを確認しました。
(2)今後の新耐震指針に照らした耐震安全性評価の審議にあたり、5号機の揺れの増幅の主要因と推定される、同号機の地下に確認された低速度層分(注2)の分布形状などを詳細に把握するとともに、あわせて、その他号機周辺についても詳細な速度構造を確認することを目的として、本年8月から来年3月の間で地下構造調査の更なる追加調査をおこなうこととしました。
なお、5号機の耐震安全性への影響確認結果のうち耐震設計上重要な主な施設の評価結果については、国の構造ワーキンググループ(注3)で確認されることとなりましたので、今後、同ワーキンググループに報告してまいります。
(注1)合同ワーキンググループとは、総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会耐震・構造設計小委員会地震・津波、地質・地盤合同ワーキンググループのことです。
(注2)低速度層とは、5号機東側の地下浅部で、地震波であるS波の速度が周囲の岩盤に比べて3割程度低下している岩盤のことです。
(注3)構造ワーキンググループとは、総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会耐震・構造設計小委員会構造ワーキンググループのことです。
別紙
以上