プレスリリース

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浜岡原子力発電所5号機 復水貯蔵槽内張り材の腐食孔について

2012年03月30日
中部電力株式会社

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浜岡原子力発電所5号機(改良型沸騰水型、定格電気出力138万キロワット、定期検査中)は、2011年10月より復水貯蔵槽(注1)内張り材の点検(注2)をおこなっており、これまでに内面溶接部および溶接部近傍に40個の孔を確認しておりました。(2012年3月21日 知らせ済み

その後、40個の孔(底部35個、壁部5個)について、詳細な点検を実施してきました。底部については、35個の孔を26箇所に区分けして、補修溶接のための腐食孔の除去および発泡による漏れの有無を確認する試験(注3)を実施してきたところ、本日、26箇所のうち11箇所に発泡があることを確認し、貫通している部分があると判断しました。

なお、壁部5個の孔については貫通のないことを確認しました。

これまで復水貯蔵槽底部に設置している漏えい検出装置において、槽外への水の漏えいは確認しておりません。

本事象による外部への放射能の影響もありません。

今後、原因の究明および当該部の補修をおこなっていきます。点検結果等につきましては、まとまり次第お知らせいたします。

本事象は、実用炉規則(注4)第19条の17に基づく国への報告事象です。また、安全協定に基づく通報事項です。

(注1) 復水貯蔵槽は、発電所の運転に必要な水を貯蔵するタンクで、わずかな放射能を含みます。非常用炉心冷却系の水源としても使用します。

(注2) 復水貯蔵槽の点検は、海水流入事象に伴う塩分除去および設備・燃料の健全性確認に係る点検としておこなっていたものです。

(注3) 発泡による漏れの有無を確認する試験とは、試験面に塗布した発泡液による泡の有無を確認することにより、漏えい箇所を検知する試験

(注4) 実用炉規則とは、正式には「実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則」といい、原子炉等規制法のうち、実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規定に基づいて定められた規則です。

添付資料

以上

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