プレスリリース
上越火力発電所1-1号機の運転再開について
2012年10月14日
中部電力株式会社
当社は、本日午前9時28分に、上越火力発電所1-1号機の運転を再開しましたので、お知らせします。
上越火力発電所1-1号機は、蒸気タービンの軸受部に振動上昇が確認されたため、9月1日午前2時47分に発電を停止しました。(2012年9月1日お知らせ済み)
その後、蒸気タービンを開放し点検した結果、蒸気タービン全30段中、29段目の動翼(全96枚)の内の一枚に欠損を確認したため、原因調査を進めてまいりました。
調査の結果、欠損の原因は、蒸気タービンの暖機運転(注1)時において、蒸気タービン29段目動翼の「共振」(注2)により動翼先端部に亀裂が発生し、その後の運転中に当該動翼の1枚が欠損へと至ったものと判明しました。
当社は本日までに、蒸気タービンを取り替えるとともに、各部点検を完了しました。
今後は欠損原因を踏まえ、共振が発生しない回転数で暖機運転を実施することとします。
当社は引き続き、安定供給の確保に努めてまいります。
(注1)暖機運転・・・蒸気タービンが冷えた状態から起動するときに、蒸気タービンを均一に熱膨張させるために実施する。上越火力発電所では、通常運転時における回転数(3,600回転/分)より低い回転数(2,700回転/分)でタービンを回転させて行っていた。
(注2)共振・・・物体の持つ固有振動数と回転周波数が合致することにより、振動を増幅させる現象。今回の事象では、蒸気タービン動翼の固有振動数に近い回転数で暖機運転を実施したため、共振が発生したと考えられる。
【上越火力発電所の概要】
所在地 |
新潟県上越市八千浦2 |
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出力 |
1号系列(1-1号、1-2号) |
発電方式 |
多軸式コンバインドサイクル発電方式 |
着工年月 |
1号系列 2007年3月 |
営業運転開始 |
1-1号 2012年7月1日 |
以上