プレスリリース
過熱水蒸気・熱風混合式大容量オーブン“エアロスチームオーブン”の開発について~食品工場の材料コストを削減し、食品品質を向上~
2012年10月16日
中部電力株式会社
当社は、直本工業株式会社と共同で、食品工場の加熱調理工程向けに、食品品質の向上と材料コストの削減を実現した「過熱水蒸気・熱風混合式大容量オーブン」(商品名:エアロスチームオーブン)を開発いたしました。
本開発品は、本年11月から直本工業株式会社より販売を開始する予定です。
食品業界は厳しい競争下にあり、工場では生産コストを削減するために、卵や肉類などの原材料を無駄なく使えるよう努めています。また、常に新商品の開発を行っています。このため、食品工場では、材料コストの削減と製品の味の向上を両立できる技術が求められていました。
本開発品は、加熱調理に過熱水蒸気を使用します。過熱水蒸気とは120~400°C程度の高温の水蒸気のことで、食品の中のうまみ成分などを蒸発させにくいという特長があるため、美味しい製品に仕上げることができます。他の成分の蒸発も抑えることができるため、原材料を無駄なく製品化でき、従来の熱風のみの場合に比べて材料コストの抑制も可能です。
また、本開発品では、過熱水蒸気に熱風を混合することも可能です。過熱水蒸気と熱風の混合割合を変えることで、食品の香り・味・食感を自在に調節することができるため、これまでになかった新しい風味の新製品の開発が可能です。
さらに、食品を載せるコンベヤの高さを自由に調節することができます。調理する空間が大きくなるとエネルギーを大きく消費しますが、食材の大きさに合わせてコンベヤの高さを調節することで、無駄なエネルギー消費を抑えることができます。
「過熱水蒸気・熱風混合式大容量オーブン」の主な特長
(1)食品のうまみを閉じ込め美味しい商品に
従来の熱風とは異なる過熱水蒸気を採用し、食品中のうまみ成分の蒸発を抑えることで、美味しい商品をつくることができます。
(2)食品の風味を自在に調節可能
過熱水蒸気と熱風の混合割合を変化させることにより、食品の香り・味・食感を自在に調節することが可能です。
(3)材料費の削減
食品工場の材料コストを削減することが可能です(注)。
(注)食品の種類によっては削減できない場合もあります。
(4)省エネルギー
食材の大きさに合わせて、コンベヤの高さを自由に調節することで、無駄なエネルギー消費を抑えることができます。
別紙
以上