プレスリリース
浜岡原子力発電所に係る安全性向上対策の工事内容の一部見直し
2014年10月31日
中部電力株式会社
当社は、2014年2月に浜岡原子力発電所4号機について、新規制基準への適合性確認審査のための申請を行い、これまでに計11回、原子力規制委員会による審査会合が開かれています。当社は、審査が先行する他社の発電所の審査内容等についても適宜把握し、現在進めている安全性向上対策に反映すべく検討を進めています。
これまでの検討結果を踏まえて、4号機対策の工事の一部について工事内容を見直し(注)、このたび、実施することとしましたのでお知らせします。
今回の見直しにより、主に重大事故時の現場対応力向上等を目指した対策を強化します。
(注)主な工事内容の見直し
緊急時対策所の機能強化 |
・非常用電源設備・換気設備:火災影響を考慮した分散配置 |
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可搬設備の保管場所・ |
・可搬設備(電源・注水)の保管場所:火災影響の少ない場所に配置 |
火災対策 |
・消火装置:自動または遠隔操作可能な消火装置の導入 |
これらの工事内容の見直しにより、今後、設計の見直し、敷地造成、建屋建設、機器の製造・据付等が必要となるため、4号機は2015年9月、3号機は2016年9月としていた安全性向上対策の完工時期については、さらに1年程度の工期を要する見込みであり、4号機は2016年9月頃、3号機は2017年9月頃となる見通しです。
今後、4号機の審査の進展に伴い、工事の見直しや追加を行う可能性がありますが、審査状況や最新の知見を的確に把握し、先行して必要な措置を講じることで、早期の完工を目指して努力してまいります。
当社は、浜岡原子力発電所の安全性をより一層向上させる取り組みを着実に進めるとともに、その内容を、地元をはじめ社会の皆さまに丁寧にご説明し、ご理解を賜るよう取り組んでまいります。
別紙
以上