その他の記者会見
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公正取引委員会からの中部地区における大口需要家向け都市ガス供給に関する排除措置命令および課徴金納付命令等の受領に関する社長記者会見
2024年03月04日
中部電力株式会社
- 本日は、公正取引委員会からの命令等に関する、当社および中部電力ミライズの対応について、お話しします。
- 当社および中部電力ミライズは、2021年4月13日および同年10月5日に独占禁止法違反の疑いがあるとして、公正取引委員会の立入検査を受け、以降、公正取引委員会の調査に対し、全面的に協力してまいりました。
- 本日、中部地区における大口需要家向け都市ガス供給に関して、中部電力は独占禁止法に基づく課徴金納付命令を、中部電力ミライズは独占禁止法に基づく排除措置命令および課徴金納付命令を、公正取引委員会からそれぞれ受けました。
また、中部電力ミライズは、中部地区における家庭用の都市ガス供給等に関する警告を、中部電力ミライズおよびその子会社である株式会社シーエナジーは、愛知県、岐阜県および三重県内における液化天然ガスの供給に関する警告を、公正取引委員会からそれぞれ受けました。 - 命令を受けました中部地区における大口需要家向け都市ガス供給については、2021年10月5日に公正取引委員会の立入検査を受けて社内調査を実施した結果、本店のガス事業部門の特定の役職員2名が、一部の案件において、東邦ガス株式会社の役職員との間で、受注調整が疑われる行為を実施していたことを確認したことから、課徴金減免申請を行い、以降、公正取引委員会の調査に全面的に協力してまいりました。
- 当社および中部電力ミライズは、本日開催した取締役会において、排除措置命令および課徴金納付命令については、意見聴取期日における公正取引委員会からの説明内容等を踏まえ、取消訴訟を提起しないとの判断をいたしました。
また、警告については、独占禁止法違反の疑いがあるとして、今後同様の行為が行われないよう警告するものであります。 - この度、公正取引委員会から命令および警告を受けたことについて、大変重く受け止めております。
- 独占禁止法に違反する行為等により、お客さまや株主、地域の皆さま、お取引先をはじめ関係者の皆さまからの信頼を損ねるとともに、ご迷惑・ご心配をおかけしていることについて、心よりお詫び申し上げます。
- 排除措置命令・課徴金納付命令の対象となるお客さまに対しては、今回受領した命令の内容をご説明するとともに、お客さまへの営業活動の中で独占禁止法に違反する行為が行われていたと認定されたこと、そして、お客さまからの信頼を損なうとともに、ご迷惑・ご心配をおかけしていることについて、個別にお詫びさせていただきたいと考えております。
- 続いて、コンプライアンスの徹底策の強化策について、お話しします。
- 当社および中部電力ミライズは、2023年4月7日に、公正取引委員会より複数の事案に関して疑いを持たれたことを重く受け止め、二度と独占禁止法に関する疑いを持たれることがないよう策定したコンプライアンス徹底策を公表し、これまで取り組みを進めてきております。
本日の公正取引委員会からの命令等を受け、再発防止を図るため、当社および中部電力ミライズは、本日開催した取締役会において、コンプライアンス徹底策の「強化策」を決定いたしました。「強化策」の取りまとめにあたっては、独占禁止法・会社法・危機管理を専門とする弁護士からアドバイスをいただき、その内容も踏まえ策定したものであります。 - 強化策のポイントは3点あり、1点目は「中部電力にコンプライアンス本部等を設置。またリーガルリスクマネジメントを行う専任組織の設置」、2点目は、「ミライズにおける組織の見直し、研修強化・拡充」、3点目は、「競合他社との接触の厳格化」であります。
- 今後は、コンプライアンス徹底策に加え、「強化策」に取り組んでいくことで、二度と独占禁止法違反事案を起こさず、またそのような疑いを持たれることがないようにしてまいります。
- 続いて、役員報酬の減額および取締役への指示について、お話しします。
- 当社および中部電力ミライズは、独占禁止法に違反する行為等により、お客さまや株主、地域の皆さま、お取引先をはじめ関係者の皆さまからの信頼を損ねるとともに、ご迷惑・ご心配をおかけしていることを踏まえ、本日開催した取締役会において、役員報酬の減額等を決定いたしました。
- 役員報酬の減額については、命令および警告を重く受け止め、独占禁止法の遵守をはじめとしたコンプライアンスの更なる徹底に努めていくため、現在、当社および中部電力ミライズを代表して経営を担っている代表取締役全員の報酬を減額いたします。
また、二度とこのような命令および警告を受けることがないよう、当社および中部電力ミライズの取締役全員に対して、再発防止策の徹底を指示いたしました。 - お客さまや株主、地域の皆さま、お取引先をはじめ関係者の皆さまからの信頼を損なうとともに、ご迷惑・ご心配をおかけしていることについて、改めて心よりお詫び申し上げます。
- 今後、二度とこのような命令および警告を受けることがないよう、私が先頭に立ち、独占禁止法の遵守をはじめとしたコンプライアンスの更なる徹底に、中部電力グループ一丸となって取り組んでいく所存であります。
- 私からは以上となります。
資料
2024年3月4日プレスリリース「公正取引委員会からの中部地区における大口需要家向け都市ガス供給に関する排除措置命令および課徴金納付命令等の受領について」
2024年3月4日プレスリリース「コンプライアンス徹底策の強化策について」
2024年3月4日プレスリリース「役員報酬の減額および取締役への指示について」
参考資料「公正取引委員会から排除措置命令および課徴金納付命令を受けた事案の概要」[PDF:285KB]
以上