定例記者会見

定例記者会見

2022年7月度 定例記者会見 林社長挨拶

2022年07月27日
中部電力株式会社

記事をシェアする

  • はじめに、先ほど、副社長の水谷からご説明させていただいたとおり、第1四半期の連結決算につきましては、売上高は、燃料費調整額の増加などから、前期に比べ、2,410億円の「増収」となりました。
  • 経常損益につきましては、燃料価格の高騰に伴い期ずれ差損が拡大したことなどから、前期に比べ、163億円の「減益」となり、5年ぶりの「増収減益」となりました。
  • 業績見通しにつきましては、資源価格や卸電力取引市場の値動きが激しく、サハリン2に関する状況など、今後も不透明感が継続すると見込まれることから、「未定」とさせていただきました。
    今後、合理的な想定が可能となった時点で、すみやかにお知らせいたします。
  • このように、大変厳しい経営環境のなか、当社グループは、これまでの延長線上にない発想による効率化施策により、徹底したコスト削減を進めていきます。
  • また、昨日、中部電力ミライズが、
    • 特別高圧と高圧の標準メニューの見直しの検討開始
    • 低圧の自由料金メニューにおける燃料費調整制度の変更

    について公表いたしました。

  • 標準メニューの見直しにつきましては、今年5月に市場価格を反映した料金メニューで受付を再開いたしましたが、お客さまから価格変動リスクを抑えたメニューを求める声を多くいただいていることから、固定価格でご提供する標準メニューの見直しをおこなうものです。
  • 来年1月までに受付を再開し、4月から適用できるよう早急に検討を進めるとともに、見直しの内容が確定次第、すみやかにお知らせいたします。
  • 燃料費調整制度の変更につきましては、昨今の燃料価格の高騰を踏まえ、ご家庭などの低圧のお客さまを対象とした電気料金メニューのうち、自由料金プランなどについて、今年12月分の電気料金から、燃料費調整額の算定に用いる平均燃料価格の上限を廃止いたします。
  • 対象の料金プランにご加入いただいているお客さまには、9月から10月にかけてダイレクトメールにてご案内いたします。

  • さて、本日、私からは、
    • 医療・ヘルスケア分野における取り組み

    について、お話しいたします。

医療・ヘルスケア分野における取り組み

(はじめに)

  • 当社グループは、地域やお客さまが求める新たな価値をお届けするため、ビジネスモデルの変革に挑戦し、エネルギーにとどまらず、社会課題の解決やお客さまのニーズに適ったサービスのご提供を目指しております。
  • 「医療・ヘルスケア分野」におきましては、これまでも大学や自治体などと連携し、さまざまな取り組みを進めています。

(メディカルデータカード社の取り組み)

  • 2020年9月には、メディカルデータカード社を連結子会社化し、慶應義塾大学病院などと連携しながら、在宅患者のオンライン診療向けのアプリや、検査結果を患者に共有する仕組みなど、患者と医療機関を結ぶサービスを開発・展開しております。
  • このサービスにより、医療機関は検査結果などをすみやかに患者に共有することが可能となったため、メディカルデータカード社は、より多くのお客さまにご利用いただけるよう、診療所など小規模な医療機関に代わって検体検査をおこなう機関とのシステム連携を進めています。
  • まもなく、国内にある診療所の半数が利用する複数の検査機関とシステム連携する見込みであり、幅広い地域でメディカルデータカード社のサービスを利用できる環境が整いつつあります。
  • 本日は、メディカルデータカード社のサービスを発展させ、患者の健康増進などに貢献する新たな取り組みをご紹介いたします。

(Ubie社の取り組み)

  • 当社は、このたび「Ubie(ユビー)株式会社」との業務提携に合意するとともに、Ubie社が実施した第三者割当増資の一部を引き受け、株式を取得いたしました。
  • Ubie社は、医師とエンジニアが立ち上げたスタートアップであり、「テクノロジーで人々を適切な医療に案内すること」をミッションに掲げ、お客さまと医療機関の双方にサービスを提供しています。
  • お客さま向けには、Ubie社のアプリやウェブサイト上で症状に関する質問に回答するだけで、病名や、症状に合った近隣の医療機関を探すことができるサービスを提供しております。
  • 2020年4月のサービス開始から約2年で月間利用者数が500万人を突破し、全国で幅広く利用されています。
  • また、医療機関向けには、患者が来院前に確認した症状のデータを医療機関にお届けするサービスを展開しており、これまでに、国内の2割弱にあたる1万5,000軒以上の医療機関に導入され、現在も月に1千軒ほどのペースで登録数を増やしております。

(メディカルデータカード社とUbie社の掛け合わせ)

  • 今回の業務提携により、メディカルデータカード社とUbie社の強みを掛け合わせ、まずは、今年度中に、症状に合った医療機関の検索から、患者への検査結果の共有までを、垣根なく一体的にご提供するサービスをお届けしてまいります。
  • 2023年度には、アプリに蓄積された過去の問診内容や検査結果などのデータ、さらに中部電力クラウドが保有する体重や血圧などのバイタルデータの活用を通じ、サービスの機能向上を図るなど、医師や患者一人ひとりに一層安心してご利用いただけるサービスへと進化させてまいります。
  • また、このサービスを当社グループの「きずなネット」や「カテエネ」などと組み合わせ、子育て・防犯、エネルギーソリューションといったサービスをトータルでお届けし、その中から、一人ひとりのニーズに合ったものをご利用いただく環境を整えることで、お客さまや地域の皆さまの、より「便利」で「安心・安全」な暮らしの実現に貢献してまいります。
  • 当社グループは今回のUbie社との業務提携を契機として、医療・ヘルスケア分野での取り組みを大きく発展させるとともに、社会課題の解決を起点とした新たな価値をお届けすることで、お客さまや地域の皆さまとともに持続的な成長を実現してまいります。
  • 最後になりますが、この夏の電力需給について、お客さまに節電のご協力をいただいておりますが、当社グループとしても、引き続き、発電所や送変電設備の運転・保守を徹底し、安定供給に万全を期してまいります。
  • 私からは、以上です。

資料



以上

ページトップへ