プレスリリース

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浜岡原子力発電所5号機 主復水器細管損傷の影響調査について

2012年04月25日
中部電力株式会社

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浜岡原子力発電所5号機(定期検査中)は2011年10月より復水貯蔵槽内張り材の点検を実施していたところ、内張り材の溶接部および溶接部近傍に40個の孔を確認しました。40個の孔について、詳細な点検を実施した結果、孔が貫通している部分があると判断し、2012年3月30日に原子力安全・保安院へ報告しました。

2012年3月30日 お知らせ済み

同日、原子力安全・保安院より、この内張り材の貫通は、2011年5月14日に主復水器の細管が損傷し、原子炉施設内に海水が混入したことが原因と推定されることから、海水混入による5号機の原子炉施設全体への影響について調査し、その結果について報告するよう指示(注)を受けました。

当社は、この指示に基づき、5号機の原子炉施設への影響調査結果および今後の計画を取りまとめ、本日、原子力安全・保安院へ報告しましたので、お知らせします。

1 影響調査

主復水器の細管が損傷し、原子炉施設内に海水が混入した事象について、事象発生時の運転状況や導電率の変化から、海水が混入した範囲を推定し、塩分による設備への影響を抑制するために、塩分の除去作業を進めてきました。

また、設備の健全性を確認するための点検・評価に先立ち、実機の腐食状況を把握するため、構造等を考慮してサンプルとして選定した設備を分解・開放する実機調査をおこなうとともに、腐食に関する知見拡充等のため、海水が混入した環境を再現・模擬した材料試験を実施してきました。

2 今後の計画

今後は、海水が混入した設備の分解・開放点検等を実施し、それらの結果に基づき設備の健全性評価をおこないます。なお、設備の分解・開放点検や健全性評価等は、実機調査および材料試験の結果を踏まえて実施します。

(注)指示とは、2012年3月30日に原子力安全・保安院より発出された「中部電力株式会社浜岡原子力発電所5号機における復水器細管損傷の影響の調査について(指示)」(平成24・03・30原院第10号)のことです。

添付資料

以上

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