プレスリリース
茶園土壌を簡易分析する手法の実証試験の開始~JA・生産者と連携して茶葉品質・肥料散布効率の向上に取り組みます~
2021年04月20日
中部電力株式会社
当社は、本日より、遠州夢咲農業協同組合(所在地:静岡県菊川市、代表理事組合長:河原﨑 友二、以下「JA遠州夢咲」)、掛川市農業協同組合(所在地:静岡県掛川市、代表理事組合長:松永 大吾、以下「JA掛川市」)およびこれらに所属する茶生産者の協力のもと、菊川市、掛川市および御前崎市の生産茶園において、土壌に含まれる肥料成分を簡易分析する手法の実用化に向けた実証試験を開始いたします。
良質な茶葉の生産には、作物に適した肥料成分の量やバランスの維持が重要であり、適切な肥料散布を行うためには、定量的な土壌分析が必要です。
しかし、土壌分析には時間やコストがかかるため、現在は、生産者の経験をもとにした肥料散布を行うことが多く、より短時間かつ安価な土壌分析手法の開発が求められています。
当社は、地域農業の活性化を目的として、農業に関する研究を行っており、2020年度より、農業・食品産業技術総合研究機構から研究試料の提供を受け、試験茶園において土壌に含まれる肥料成分の分析の簡易化に向けた研究(以下「本研究」)に取り組んでいます。
本研究では、試験茶園より採取した土壌を簡易分析する際に、土壌の粒度、抽出液のpH値および肥料成分濃度を最適化したことで、安価な分析装置でも従来の分析と同程度の精度で、短時間かつ安価に分析する手法(以下「本手法」)を構築いたしました。
本日より、JA遠州夢咲、JA掛川市管内の生産茶園7地点において、土の性質や栽培管理条件が異なる土壌を採取し、本手法の精度や分析にかかる時間、コストの評価を行い、本手法を実用化することで、茶生産における茶葉品質や肥料散布効率の向上を目指します。
当社は、引き続き地域農業の活性化を積極的に推進することで、地域社会の持続的な発展に貢献してまいります。
以上