プレスリリース

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脱炭素対応アルミインゴット急速予熱装置「HDサーモIG」の開発~高効率加熱で工場の脱炭素化に貢献します~

2023年10月19日
中部電力株式会社
株式会社日本高熱工業社
株式会社豊電子工業
中部電力ミライズ株式会社

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中部電力株式会社(代表取締役社長:林 欣吾、所在地:愛知県名古屋市、以下「中部電力」)と株式会社日本高熱工業社(代表取締役:酒井 健宏、所在地:愛知県名古屋市、以下「日本高熱工業社」)と株式会社豊電子工業(代表取締役:盛田 高史、所在地:愛知県刈谷市、以下「豊電子工業」)は、アルミインゴット(注)の溶解工程において、従来は不可能であった極めて短い時間での予熱を実現する急速予熱装置「HDサーモIG」を共同開発しました。
日本高熱工業社、豊電子工業、中部電力ミライズ株式会社(代表取締役:大谷 真哉、所在地:愛知県名古屋市)は、2024年春季からの提供開始に向け、本日より申込みおよび問い合わせ受付を開始します。

(注)アルミ製品の原材料であるアルミニウム地金の5kgの塊(延べ板)

アルミは軽量で加工しやすいことから、自動車部品をはじめ様々な工業製品に使用されており、これらの製品の多くは、溶解炉で約700度まで加熱し溶解したアルミインゴットを成型し生産されています。従来、溶解炉の熱源にはガスや重油を燃料とするバーナーが用いられており、溶解工程の脱炭素化が求められています。また、溶解工程の電化に向けて研究開発が進められていますが、品質維持と加熱時間短縮の両立が大きな課題となっていました。

HDサーモIGは、電気ヒータを熱源とした熱風を用いて、溶解炉に投入する前のアルミインゴットを予熱する装置です。整流化した高速の熱風を装置内で循環させることにより、アルミインゴットの品質を維持しながら、常温から400度まで急速(最短25秒)かつ均一に加熱するため、バーナーを熱源とした熱風による場合に比べ、加熱時間は10分の1以下となります。
また、HDサーモIGの熱効率は最大で85%に達するため、アルミインゴットを常温から400度まで加熱する際のCO2排出量を、バーナーを熱源とした熱風による場合に比べ最大32%削減するなど、アルミ加工における脱炭素化に大きく貢献します。

4社は、今後も工場をはじめとするお客さまの生産性向上や脱炭素に貢献する研究・製品開発・販売を通じて、新たな価値を創出し、お客さまや社会の発展に貢献していきます。

別紙

以上

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