プレスリリース
バス事業者向けの脱炭素支援およびエネルギーマネジメント分野における協業に関する協定の締結~EV充電切替装置によりEVバスの普及拡大を推進~
2025年05月28日
中部電力株式会社
レシップ株式会社
中部電力株式会社(本店:名古屋市東区、代表取締役社長:林 欣吾、以下「中部電力」)およびレシップ株式会社(本社:岐阜県本巣市、代表取締役社長:北野 元昭、以下「レシップ」)は、本日、バス事業者向けの脱炭素支援およびエネルギーマネジメント分野における協業に関する協定(以下「本協定」)を締結しました。
本協定は、両社が連携し、EVバスを複数台導入する際の充電に関する課題の解決により、バス事業者における車両の電動化を促進することを目的としております。
本協定に基づく取り組みの1つとして、両社は、レシップが新たに開発したEV充電切替装置およびEV充電制御システム(以下「切替装置」)について、2025年度下期のサービス提供開始に向け、中部電力が提供するEV充電マネジメントシステム「OPCAT®」(注)とシステム連係し、導入しているバス事業者と協力し、実証実験を行ってまいります。
両社は、本協定に基づく取り組みを通じ、地域の皆さまの生活を支えるバス事業者が抱える課題を解決し、持続可能な地域公共交通の確保・維持とカーボンニュートラルの実現の両立に貢献してまいります。
(注)2023年10月からサービス提供開始(2023年9月28日中部電力よりお知らせ済)
本協定に基づく取り組み内容
- 切替装置のサービス提供開始に向けた実証実験
- EVバスの導入・運用に必要な機器、システム、サービスの補完および販売協力
- バス運行管理システムとエネルギーマネジメント(再生可能エネルギーおよび蓄電池を含む)を連係したサービスの検討
以上
別紙
切替装置の概要
1.開発の背景
複数台のEVバスを導入するバス事業者は、急速充電器や受電設備の設置スペース等の制限により、EVバスよりも少ない急速充電器の台数で運用をしていることが一般的です。
また、充電を営業終了後の夜間に行いますが、充電完了に合わせ、充電コネクタを挿し換える作業が深夜に発生するため、バス事業者の大きな負担となっています。
2.切替装置の特徴
- EV充電切替装置(レシップにて特許出願中)とEV充電制御システムで構成される。
- 急速充電器の1口に対し、切替装置1台で4口のコネクタを具備(CHAdeMO規格対応)。
- 遠隔での充電データの取得、切替操作が可能であるほか、充電量や充電時間等の充電条件に合わせた自動切替が可能。
3.切替装置のメリット
切替装置は、急速充電器の1口に対し最大4台のEVバスに接続し、充電量や充電時間等の充電条件に合わせた切替操作を自動で行うものであり、充電器の新規設置を抑制しコスト削減に繋がるほか、人によるコネクタの挿し換え作業の効率化等が可能となります。
また、切替装置にOPCAT®を連携することで、事業所等の需要を含めた複数のEVバスの運行計画を踏まえた最適な充電が可能となり、電気料金(契約電力)の抑制に繋がります。