このたび、当社がEavor Technologies Inc.（以下「Eavor」）などと共同で出資するドイツ・バイエルン州の次世代型地熱発電・地域熱供給プロジェクト「ゲーレッツリート地熱事業」（以下「本プロジェクト」）が、一部営業運転を開始しました。
本プロジェクトは事業会社であるEavor Erdwärme Geretsried GmbHを通じて進めているものです。（2023年7月14日お知らせ済み）

本プロジェクトは、Eavor独自のクローズドループ地熱利用技術であるEavor-Loop（以下「本技術」）を活用し、地下の深さ約4,500～5,000mにループを掘削・設置し、内部に水を循環させることで、地下熱を効率的に取り出し、地上でバイナリー発電（注）や地域熱供給をおこなうものです。

当社は本プロジェクトを通じて、地熱事業に関する知見を獲得すると共に、今後、本技術の国内展開も検討してまいります。

当社は、グローバル事業において、再生可能エネルギーを中心としたグリーン領域、CCUSや水素事業に関するブルー領域、小売・送配電・新サービス領域およびフロンティア領域の4領域を最適に組み合わせることで、脱炭素社会の実現に貢献するとともに、さらなる収益拡大に取り組んでまいります。

（注）沸点の低い媒体を加熱し、発生させた蒸気でタービンを回す発電方式。

別紙

以上

ゲーレッツリート地熱事業の概要

1.プロジェクト概要

所在地	ドイツ・バイエルン州
出力	発電：約8,200kW（発電端）／熱供給：約64,000kW
工事開始	2023年7月
主な出資会社	中部電力、Eavor、OMV

2.設備構成図

3. プロジェクトサイト位置

4.現在のプロジェクトサイト

5. 完成予想図