プレスリリース

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浜岡原子力発電所4号機におけるプルサーマル計画の延期について

2010年12月06日
中部電力株式会社

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当社は、本日、浜岡原子力発電所4号機(沸騰水型、定格電気出力113.7万キロワット)において、今年度(2010年度)から実施する予定であったプルサーマル計画を延期することを決定し、現在実施中の定期検査におけるMOX燃料の装荷を見送ることとしましたので、お知らせします。

当社では、4号機におけるプルサーマル計画の実施にあたり、原子炉設置変更許可等の必要な許認可手続きを進め、安全確保を図っております。また、4号機の耐震安全性についても、想定東海地震はもとより、それを上回る安政東海地震に対し余裕をみた地震動を用いて余裕をもった耐震設計を行っており、十分に確保されているものと考えております。

地域の皆さまから4号機の耐震安全性の説明の要請をいただいておりますが、

  1. 駿河湾の地震において5号機の揺れが他号機に比べ大きかった要因等の審議を国に優先していただき、これに対応していたため、4号機の新耐震指針に照らした耐震安全性評価の審議のための検討が進んでいないこと
  2. その結果、地域の皆さまからの要請である4号機の新耐震指針に照らした耐震安全性の審議状況の取りまとめを説明できる状況が整っていないこと

から、その要請にお応えするには今しばらく時間が必要であると判断し、プルサーマル計画を延期することとしました。


エネルギー資源に乏しく、かつエネルギー消費の多いわが国が、地球温暖化問題にも対応しながら、将来にわたり安定してエネルギーを確保していくために、ウラン資源を有効利用するプルサーマル計画の推進が必要不可欠であると考えております。

当社は、早期にプルサーマル計画が実施できるよう、全力で取り組むとともに、浜岡原子力発電所の安全確保を最優先に、地域の皆さまに信頼していただける発電所を目指してまいります。


【参考】
当社は、2007年1月に新耐震指針に照らした4号機の耐震安全性評価結果を原子力安全・保安院に報告しました。現在、当社の報告内容は国のワーキンググループ(注)において、審議いただいております。また、当社は、国のワーキンググループに対して、2007年7月に発生した中越沖地震による新知見や2009年8月に発生した駿河湾の地震による観測記録の分析結果などについても、順次、報告してきております。

(注)国のワーキンググループとは、総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会耐震・構造設計小委員会の地震・津波、地質・地盤合同ワーキンググループおよび構造ワーキンググループのことです。

以上

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