プレスリリース

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浜岡原子力発電所5号機 復水貯蔵槽内張り材の腐食孔の原因と対策について

2012年05月28日
中部電力株式会社

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浜岡原子力発電所5号機(改良型沸騰水型、定格電気出力138万キロワット)は、2011年5月14日の停止過程において、主復水器の細管損傷により海水が主復水器に流入し、その一部は原子炉施設等へも混入しました。

このため、海水の混入した範囲を特定し、設備への影響等の調査を進めてきましたが、この過程で復水貯蔵槽内張り材の溶接部および溶接部近傍に腐食孔を確認しました。(2012年3月30日お知らせ済み

本日、復水貯蔵槽内張り材の腐食孔に係る原因と対策を取りまとめ、原子力安全・保安院へ報告しましたので、お知らせします。

1 原因の推定

復水貯蔵槽にクラッド(注)が堆積している状態において、海水が復水貯蔵槽内に混入したことで、クラッドと内張り材のすきま部が腐食しやすい環境となり、すきま腐食が発生、進行し、孔が貫通したものと推定しました。

2 再発防止対策

今回の事象は、主復水器の細管が複数損傷し、海水が主復水器に流入した結果、復水貯蔵槽にまで海水が混入したことが原因であるため、以下の再発防止対策を実施します。

(1)海水流入時の対応手順の明確化

今回の事象を踏まえ、従来から定めていた細管からの微小な海水漏えいに対応する運転操作手順に加え、できる限り原子炉施設への海水混入の抑制や影響範囲の拡大を抑制するための手順を追加しました。また、継続的に運転員への教育を実施します。

(2)主復水器への海水流入防止

主復水器の細管損傷の原因となった配管の破断については、構造を変更して再発防止を図ります。(2011年7月15日お知らせ済み【PDF:622KB】

(注)配管内面の錆等が、槽内に持ち込まれ底部に沈降等しているものであり、一般的に、タンク類の点検時に確認され、今回の事象に特有のものではありません。

添付資料

以上

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