公開情報

3号機 原子炉隔離冷却系弁点検作業について

2004年6月28日運転情報3号機

■3号機

平成16年6月27日午前0時45分頃、運転中の3号機において、原子炉隔離冷却系(注1)のタービン入口蒸気ドレン管後弁(注2)駆動部より駆動用の空気が漏れていることを、巡視中の当社運転員が発見しました。
当該弁は機能上問題はありませんでしたが、予防保全の観点から弁駆動部の分解点検を行いました。
点検にあたっては、当該弁の駆動用空気を止めて実施する必要があるため、予め原子炉施設保安規定に基づく措置(注3)を行いました。
点検の結果、駆動用空気は当該弁駆動軸貫通部のパッキンから漏れていたことが分かり、当該パッキンを新品に取り替え、同日午後5時51分、通常状態に復帰しました。
なお、本事象によるプラントへの影響はありませんでした。

(注1)原子炉が隔離され、通常の原子炉への給水系統が使用不能な場合に、原子炉へ給水を行い、原子炉水位を維持し炉心の冷却を確保する系統。原子炉隔離冷却系ポンプは主蒸気の一部を使って専用のタービンにより駆動する。

(注2)主蒸気の凝縮水を排出するための配管に設置されている弁。

(注3)原子炉施設保安規定では、原子炉隔離冷却系を一時的に待機除外する場合には、非常用炉心冷却系のうち自動減圧系および高圧炉心スプレイ系が動作可能であることを、待機除外にする前に確認することが定められている。

以上

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