公開情報

2号機 高経年化に関する技術評価のための原子炉内点検結果について

2004年5月28日運転情報2号機

■2号機

高経年化に関する技術評価(注1)のための原子炉内点検として、3月14日よりシュラウドサポート、ジェットポンプ、炉心スプレイ配管・スパージャの溶接線等の目視点検を実施してきました。
(平成16年3月15日公表)

今回の定期点検において計画した目視点検が終了しましたのでお知らせします。
点検の結果、シュラウドサポート、ジェットポンプの溶接線およびその近傍に合計8個のひび割れを確認しました。詳細を一覧表に示します。
今後、ひび割れが確認された機器の健全性について評価、検討等を進めてまいります。
また、今回の原子炉内点検にあわせて、日本原子力発電株式会社東海第二発電所における、炉心スプレイスパージャのデフレクタ脱落事象(注2)を鑑みて、デフレクタ(全108箇所)の確認を行いました。
その結果、脱落したものはありませんでした。
なお、1箇所のデフレクタの軸に曲がりが認められましたが、ひび割れなどは認められず、機能上問題になるものではありません。

(注1)実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則」に基づき、運転開始後30年を経過する前に経年変化に関する技術評価を行い、その評価結果に基づいて、30年以降10年間の長期的な保全計画を策定します。技術評価は、今までの点検履歴・結果を踏まえ最新の知見を基に実施することとしており、原子炉内の技術評価については直接的な点検結果も踏まえ実施します。

(注2)平成16年2月23日、日本原子力発電株式会社東海第二発電所において、炉心スプレイスパージャのデフレクタが脱落する事象が確認されました。
デフレクタは、炉心への注水時に効率よく炉心を冷却できるよう、水を拡散させる目的で、水の吹き出し口に設置した板です。

(注3)再循環弁は、タービン駆動給水ポンプ起動・停止時において、ポンプの最低流量を確保するための弁です。

点検結果まとめ表(シュラウドサポート)
溶接線 H8 H9 H10 H11
上側 下側 上側 下側 内側 外側 内側 外側
点検範囲 全周 全周 全周 全周 全数
(12本)
全数
(12本)
全数
(12本)
全数
(12本)
点検結果 異常なし 異常なし 異常なし ひび割れ
2箇所に
確認
異常なし ひび割れ
2本に確認
(各1箇所)
異常なし 異常なし

点検結果まとめ表(ジェットポンプ)
溶接線 ディフューザ ライザ管 インレットミキサ ライザブレース ライザブラケット
内側 外側 内側 外側 外側
点検範囲 全数
(20台)
全数
(20台)
全数
(10本)
全数
(10本)
全数
(20本)
全数
(10個)
全数
(20個)
点検結果 ひび割れ
3台に確認
(計4箇所)
異常なし 異常なし 異常なし 異常なし 異常なし 異常なし

以上

ページトップへ