公開情報

1号機シュラウド(注1)サポートリング上部溶接線付近のひび割れについて

2003年11月20日運転情報1号機

浜岡原子力発電所1号機(平成14年4月26日から第19回定期検査中)において、シュラウドサポートリング上部の溶接線(H7a内側)からと思われる超音波探傷検査の指示を確認したことから、水中カメラによる目視点検を行うこととしました。(平成15年10月2日公表)。
10月17日から22日にかけて目視点検を実施した結果、ひび割れが溶接線に沿って点在していることを確認しました。引き続き10月23日から11月12日にかけて超音波探傷検査を実施した結果、ひび割れの平均深さは約10mm、最大深さは約19mmでした。
当該溶接部は、前回の第18回定期点検において応力緩和措置(ピーニング)を実施しています。ピーニング実施時のビデオを再確認した結果、今回確認されたひび割れの位置とほぼ同位置に筋状模様が認められることから、ひび割れはピーニング実施前から存在していたものと考えられます。
過去の定期点検においてピーニングを実施した他の溶接線についても、今回の定期点検にて点検していく予定です。
今後、シュラウドサポートリング下部の溶接線(H7b内側)に見られたひび割れとあわせて、健全性評価を実施してまいります。

(参考)

(注1)シュラウドとは、原子炉圧力容器内に装荷されている燃料集合体(炉心)を囲むように設置されている円筒状の機器で、原子炉内の冷却水の流れを分離する仕切板の役割を持ったものです。

浜岡原子力発電所1号機 シュラウドサポートリング概要図

浜岡原子力発電所1号機 シュラウドサポートリング溶接線(H7a)目視点検結果

浜岡原子力発電所1号機 シュラウド点検範囲図

以上

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