公開情報

蒸気乾燥器 ドレンチャンネルで発見されたひび割れについて

2002年9月18日運転情報4号機

4号機(9月4日から第7回定期検査)において、原子炉圧力容器内の最上部に取り付けられている蒸気乾燥器の点検を行っておりますが、これまでの点検において蒸気乾燥器のドレンチャンネル溶接部付近4箇所にひび割れが認められました。当該部位の点検は、第9回定期検査で実施する予定でしたが、他電力プラントの事象を踏まえ、運転開始後初めて点検を行うものです。今後、他の溶接部の点検を含め詳細な調査を行ってまいります。

(参考)
蒸気乾燥器は、原子炉圧力容器内で発生する蒸気に含まれている湿分を取り除くために設置しています。
また、ドレンチャンネルは、取り除いた湿分を水中に導く樋(とい)の役割を果たすものです。
(ドレンチャンネルは全部で16個:縦方向32溶接線、横方向16溶接線)

平成14年9月19日

その後残りのドレンチャンネルについて点検を実施するとともに、ひび割れが認められた部分について詳細な確認を行いました。その結果、4箇所のうち1箇所はひび割れではなく、ひび割れの箇所は3箇所でした。また、ひび割れの長さは2~3cm程度でした。今後、原因の調査等を行ってまいります。

平成14年12月6日

浜岡4号機定期検査中の点検で、原子炉圧力容器内の最上部に取り付けられている蒸気乾燥器ドレンチャンネル溶接部付近において認められた3箇所のひび割れについて、原因を調査した結果、当該部は振動の際に力が集中しやすい形状となっており、原子炉冷却材の流動による振動時に力が繰り返しかかったため、ひび割れが発生したものと推定しました。
また、ひび割れは、進展を考慮しても蒸気乾燥器の強度上および機能上の問題はないことを確認しましたが、念のために、ひび割れの進展を防止するため、ひび割れ先端部の応力集中を軽減する処置を実施する(ストップホールを設ける)ことといたします。

以上

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