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防波壁をはじめとする津波対策の強化について(2013年1月)

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ナレーション:
中部電力浜岡原子力発電所では、福島第一原子力発電所の事故を受け、津波に対する安全性を、より一層高めるための工事を進めております。

平成23年11月より建設してきました海抜18メートル総延長およそ1.6キロメートルの防波壁の本体部分が昨年12月に完成いたしました。

また、昨年8月に公表された内閣府の「南海トラフの巨大地震モデル検討会」における津波断層モデルを用いた津波のシミュレーションをおこない、安全性をさらに高めるため、浸水防止対策をより一層強化することといたしました。

今回、最大クラスの巨大津波に対して「敷地内への浸水量の抑制効果を高める」観点から、防波壁を4メートル嵩上げし、現在の海抜18メートルから海抜22メートルにします。

併せて、嵩上げによるたて壁の面積増加に伴って壁面全体が受ける波力も増すため、たて壁の下部を補強します。

嵩上げ後の防波壁のイメージは、ご覧のとおりです。

また、セメントを混ぜ強固な構造とした、敷地東西の改良盛土についても海抜18メートルから20メートルを海抜22メートルから24メートルまで嵩上げします。
この結果、内閣府の津波断層モデルを用いた津波に対しては、防波壁からの越流はなく取水槽などから溢れるのみとなり、敷地内の浸水は3号機から5号機周辺で概ね1m以下、最大でも2m以下にとどまります。

さらに、原子炉機器の冷却に必要な海水取水ポンプエリアの防水壁も、機能を確実に強化するため現在の1.5メートルから3メートルに高くし浸水を防ぎます。

また防波壁の高さが海抜18メートルの場合の津波のシミュレーションにおいて、津波が防波壁を越えて敷地内に浸入した場合、5号機の建屋周辺については3号機、4号機に比べて最大浸水時の水位が5メートルほど高い結果となったことから、建屋内への浸水防止対策をより確実なものとするため5号機の原子炉建屋の高所にある開口部に、自動閉止装置を新たに設置します。

皆さまにご安心いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

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