公開情報

4号機 シュラウド(注1) シュラウドサポートリング溶接線付近で発見されたひび割れについて

2003年4月3日運転情報4号機

浜岡原子力発電所4号機(平成14年9月4日から第7回定期検査中)において、他の原子力発電所でひび割れが認められた箇所について、計画を前倒しして水中テレビカメラによる目視点検を実施していましたが(平成15年3月20日公表済み)、昨日(3月25日)シュラウドサポートリングの溶接線(H7内側)付近にひび割れが認められました。
現在までに確認した範囲は約60cmであり、その範囲内に2箇所のひび割れが認められました。今後、全周にわたり目視点検を行ってまいります。

(参考)

(注1)シュラウドとは、原子炉圧力容器内に装荷されている燃料集合体(炉心)を囲むように設置されている円筒状の機器で、原子炉内の冷却水の流れを分離する仕切板の役割を持ったものです。

平成15年4月3日

浜岡原子力発電所4号機(平成14年9月4日から第7回定期検査中)におけるシュラウドサポートリングの溶接線(H7内側)の部分的な点検においてひび割れが確認されました(3月26日発表済み)。その後、当該溶接線の全周にわたり水中カメラによる目視点検を行ってまいりましたが、昨日(4月2日)点検が完了し、ひび割れは全周にわたり存在していることがわかりました。
今後、超音波探傷検査による深さ測定を行うとともに、当該部位の健全性を評価してまいります。
また、他の原子力発電所でひび割れが認められた箇所についての目視点検は終了し、H6a(外)およびH7(内)以外の箇所での異常はありませんでした。
なお、浜岡原子力発電所3号機につきましても、今後、4号機同様他の原子力発電所でひび割れが認められた箇所の目視点検を実施してまいります。

浜岡4号機 シュラウドサポートリング溶接線付近の状況

浜岡4号 炉心シュラウドとシュラウドサポートリング溶接部(H7内側)目視点検結果

浜岡原子力発電所4号機 シュラウド点検範囲図

平成15年6月4日
4号機シュラウドサポートリング溶接部(H7a)付近のひび割れについて、4月3日に行った全周目視点検結果の公表以降、超音波を用いて深さを測定してまいりました。
ひび割れの深さは、平均約8mm、最大約14mmでした。また、H7a上方の下部胴に確認されたひび割れ(1箇所)の深さは約8mmでした。
さらに、ひび割れが今後どのように大きくなっていくのか、それに対してシュラウドの強度が維持できるかを評価いたしました。
その結果、現時点及び5年後に予想されるひび割れを考慮しても、シュラウドは十分安全な強度を維持していることを確認しました。
なお、これらの評価結果については、6月3日、国に報告しました。

浜岡原子力発電所4号機 シュラウド点検範囲図

以上

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