浜岡原子力発電所 新規制基準適合性に係る審査状況について
2022年7月15日の審査会合で当社が説明した津波評価について
当社は7月15日、原子力規制委員会の新規制基準適合性確認審査の津波審査に関する審査会合で、浜岡原子力発電所の津波評価に関する新たな評価を示しました。今回の審査会合の結果と当社の受け止めは以下のとおりです。
- 浜岡原子力発電所の基準津波の策定において、最も影響の大きいプレート間地震による敷地前面での津波の最高水位(海抜22.7m)について、概ね理解いただいたと捉えており、基準津波の策定に向けて一歩前進したと考えています。
- 今後は、プレート間地震の津波評価のコメント対応、その他の個別の津波の審査を行ったうえで、地震以外の要因による津波との組み合わせについて審査いただくこととなりますが、引き続き、一日でも早く新規制基準に適合できるよう、審査に真摯に対応していきます。
今回の結果を踏まえて、新規制基準適合に向けた具体的な対策の内容について今後検討していきます。
浜岡原子力発電所のプレート間地震の津波評価
浜岡原子力発電所の安全性
- 今回の評価結果の津波(海抜22.7m)は、既設防波壁を越流し、発電所の一部が浸水する想定となります。
- 浜岡原子力発電所では、安全性の向上に向け、自主的な津波対策として、防波壁に加え、建屋内浸水防止や、高台への電源設備の設置などを講じてきています。
- なお、防波壁は、岩盤の中から立ち上げた鉄筋コンクリート構造の基礎の上に、鋼構造などからなるL型の壁を結合するなど、粘り強い構造としているため、今回提示した防波壁を越えるような津波に対しても倒壊することはなく、敷地への浸水量を抑制できると考えています。
- 新規制基準適合に向けた具体的な対策の内容については今後検討していきます。