企業情報
トップメッセージ
平素は、中部電力グループに格別のご高配を賜り、厚くお礼申しあげます。
当社グループは、エネルギーの安定供給を果たすとともに、くらしに欠かせないサービスの提供を通じて、お客さまや地域・社会の発展を支えてまいりました。
当社グループを取り巻く環境は、地政学リスクをはじめとする国際的な政治情勢の変化などにより、資源価格の変動をはじめ、不確実性が高い状態が継続しており、エネルギーの安定供給確保の重要性がますます高まっております。
国においては、2025年2月、「GX2040ビジョン」および「第7次エネルギー基本計画」が閣議決定され、安定供給を第一に、経済効率性、環境適合のバランスを考慮するという「S+3E」の考え方が改めて明記されるとともに、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた電化の進展、データセンターやAIなどデジタル化への対応を踏まえ、今後は電力需要が増加に転じていくとの見通しに変わってきています。
こうした中で、電源の確保・多様化や電力ネットワークの増強はもちろんのこと、電力システム全体の機能向上を図り、安定供給と脱炭素化の両立を目指してまいります。
当社グループは地域・社会のインフラを支えるユーティリティとして、このような事業環境の変化に対応し、ステークホルダーの皆さまとともに持続的な成長を実現するため、2025年4月に企業理念を改定しました。新たな企業理念「人と社会のつながりを、幸せのエネルギーに」のもと、電力の安定供給確保、分散・循環型システムが併用された安全で安心な脱炭素社会の実現、お客さまのご期待に応えるサービスの提供、事業構造の変革を通じた新たな収益源の獲得・拡大、電化による需要創出などの取り組みを加速させていきます。
脱炭素化に向けては、再生可能エネルギー電源の開発・拡大とともに、安全確保と地域の皆さまのご理解を大前提とした浜岡原子力発電所の早期の再稼働に向けて取り組んでまいります。
これら取り組みの実現には、経営基盤の強化が欠かせません。コンプライアンス経営の徹底によるお客さまや社会からの信頼獲得、資本コストを意識した経営の実現に加えて、経営戦略と連動したDXの取り組みや、人財の多様性や個性を重視し、その力を最大限に引き出すための人的資本経営の推進などを通じて、企業価値のさらなる向上に努めてまいります。
ステークホルダーの皆さまとともに成長し続ける企業グループを目指し、持続可能な社会の発展に貢献してまいります。
2025年8月
