地域コミュニケーション活動
環境保全活動 ~生物多様性に寄与する竹林管理のお手伝いを実施しました~
2022年04月23日
4月23日(土曜日)、当社従業員13名は、名古屋市名東区猪高緑地で竹林管理のお手伝いとして「タケノコ掘り」を実施しました。
タケノコは破竹の勢いと例えられるとおり、大変な勢いで成長し、短期間で竹特有の高さに成長します。また高さだけではなく、地下茎で繋がることから範囲をどんどん拡大していきます。竹の下は光が届かず、他の植物は成長を妨げられるため、竹藪は生物多様性に乏しい植生になってしまいます。
緑地内の生物多様性の維持のためには、竹伐採およびタケノコを適度に掘って竹林を整備することが重要です。それにも関わらず、人手が不足していて困っていると聞き、我々は、企業ボランティアとして活動に協力することにしました。


今回の活動は、名古屋市と「緑のまちづくり活動に関する協定」を結ぶ名東自然倶楽部さまに協力をいただきながら、名古屋市環境局生物多様性センターさまのサポートのもとに株式会社サンゲツさまと共同企画し、当社13名を含む総勢35名で実施しました。
当社からは、体力に自信のあるボート部員、ラグビー部員も参加しました。
起伏に富む緑地内を分け入り、名東自然倶楽部さまの指示の下に約2時間、一生懸命に掘り、運び、汗を流しました。



予想を上回るほどの重労働ではありましたが、それゆえに保全活動の大変さを実感し、達成感を得ることができました。
また、今回の活動で採れたタケノコは、名東区社会福祉協議会の紹介で、名東区内の4つの子ども食堂へ「猪高の竹の問題」の啓発と共に提供することができました。
この活動は、「緑地の保全」「自然の保全に関する啓発」をもたらし、社会貢献に繋がります。
猪高緑地は市街化が進む中で残された貴重な66haもの里山で、起伏に富み、ため池が点在し、小動物が多く生息しています。
名古屋ICに近く、都会に隣接しているにもかかわらず「本当にここは名古屋なのか?」と疑ってしまうほど、広大で豊かな自然が根付いているこの緑地ですが、大変多くの手をかけることで成り立っていることを知る機会となりました。
このタケノコ堀りは、生物多様性を守る活動の一端にすぎません。
私たちはこれからも、従業員ひとり一人の力をもって地域の環境保全活動を実施していきます。
最後に
コロナ感染対策が続く中、久しぶりに集まって活動できたこともあり、皆で協働することの意義、楽しさをあらためて感じています。
参加者から寄せられた感想からも、活動の充実度を伺うことができました。
- タケノコをがっつり掘ったのは今回が初めてでしたのでとても新鮮で、最後はコツがわかってきたので楽しい経験になりました。
- 休日のひと時が、気持ちのいい青空の下で有意義に、かつ満足感を得ながら過ごすことができました。今回のタケノコ堀りは、竹林保全、ひいては猪高緑地の植物・環境保全にも大いに役立つうえに、産物をこども食堂さんにご提供され、有効に消費するなど、まさにSDGsを絵にかいたようなイベントでした。
- タケノコ掘りを始めこのような活動は、大変な重労働で大変でした。一生懸命に管理をしていただいていることに感謝するとともに、若い力が必要なのだとあらためて実感しています。


ご注意
竹林管理者の指示の下に活動しており、勝手に採ることは禁止されており、法律で罰せられます。
