地域コミュニケーション活動
環境保全活動 生物多様性に寄与する竹林管理のお手伝い「タケノコ掘り」を実施しました
2025年04月19日


4月19日(土曜日)、中部電力・中部電力パワーグリッド・中部電力ミライズの従業員31名は、環境保全活動の一環となる、生物多様性に寄与する竹林管理のお手伝いとして「タケノコ掘り」を実施しました。
この活動は、名東自然倶楽部(注1)さまと名古屋市環境局さまのサポートを受け、「竹林の伐採整備が人手不足で追いつかない。」という名古屋市名東区猪高緑地での課題を解決するべく、2022年から毎年ボランティア活動として、株式会社サンゲツさまと協働しているものです。
今年はタケノコが全く出てくる様子がないとお聞きしていましたが、時間いっぱい一生懸命に探して掘りあて、終わってみれば採れたタケノコは600本を超えました。
この量は、1ヶ月に伐(き)る竹の数に相当するほどの大成果であったと、日頃猪高緑地を管理している名東自然倶楽部皆さまに喜んでいただくことができました。
タケノコは2ヶ月、3ヶ月で10メートルを超える竹に成長するということです。
今回私たちが活動したことで、10メートル級の竹600本が生い茂ることを食い止めることができ、(下草に陽を当て、多くの植生を活かすよう、竹を間引く)という活動目的を十分に果たすことができました。
環境に係る活動に参加することで、環境保全活動の必要性を学び、大変さを知ることができます。このタケノコ掘りの活動4ヶ年においても、自然は思うように先が読めないため付き合い方が難しく、適切な時期に必要な整備・管理をすることがいかに重要かつ大変であるかということを学ぶことができました。
私たちはこれからも、人の手が求められる活動に寄り添い、この生物多様性を守る活動をはじめとした地域環境保全活動を、従業員ひとり一人の力を合わせて実施していきます。
また、採れたタケノコは、名古屋市内の近隣のふれあい食堂7箇所へ「猪高緑地の竹の問題」の啓発資料と共に提供することができました。

(注1)名東自然倶楽部:名古屋市と「緑のまちづくり活動に関する協定」を結び、緑地の保全を実施
ご注意
竹林管理者の指示の下に活動しており、勝手に採ることは禁止されており、法律で罰せられます。
タケノコ掘りの意義
タケ(モウソウチク)は破竹の勢いと例えられるとおり、成長著しく、2か月程度で10メートルを超える高さに成長します。さらに地下茎で繋がるため範囲をどんどん拡大していきます。
竹に日光を遮られた他の植物は成長を妨げられ、竹藪は生物多様性に乏しい植生になってしまいます。緑地内の生態系保全(生物多様性の維持)には、竹伐採およびタケノコを適度に採って竹林を整備することが重要です。
名東区猪高緑地
市街化が進む中で残された貴重な66haもの緑地で、起伏に富み、ため池が点在し、貴重な生物が多く生息しています。
名古屋ICに近く、都会に隣接しているにもかかわらず「本当にここは名古屋なのか?」と疑ってしまうほど、広大で豊かな自然が根付いているこの緑地ですが、大変多くの手をかけることで成り立っています。