中部電力グループの再生可能エネルギー 記事

未利用間伐材の地産地消で再エネ発電と温浴施設への熱供給を実現
「有田川バイオマス発電所の運転を開始」

未利用間伐材の地産地消で再エネ発電と温浴施設への熱供給を実現「有田川バイオマス発電所の運転を開始」

中部電力株式会社(以下「中部電力」)が匿名組合出資(注)をする有田川バイオマス株式会社は、有田川バイオマス発電所(以下「本発電所」)の建設工事を完了し、2022年10月13日に営業運転を開始しました。

本発電所は、和歌山県有田郡有田川町において、主に和歌山県産の未利用間伐材等を燃料とした、発電出力900kWのバイオマス発電所で、中部電力として初となる木質ガス発電方式を採用しています。

また、本発電所では、発電の際に生じた熱を併設するチップ製造工場へ供給し、燃料となる木質チップの乾燥に利用するほか、隣接する温浴施設「有田川町営 かなや明恵峡(みょうえきょう)温泉」へ熱供給をおこなうことで、地域資源のより一層の有効活用に貢献します。

中部電力は、本発電所の運転を通じて、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。

(注)商法で規定される、独立した事業案件へ複数社(匿名組合員)が出資し、その営業から生じる利益を出資割合に応じて分配する出資形態で、匿名組合員は会社経営における権利および義務を有しません。
一般に、当該事業に関わる取引相手に対し名前が顕れないことから「匿名」と呼ばれます。

有田川バイオマス発電所の概要

所在地 和歌山県有田郡有田川町大字西加九鬼126番 他
発電方式 木質ガス化発電
発電出力 900kW
年間発電電力量 約650万kWh(一般家庭約2,000世帯分に相当)
燃料種別 木質チップ(主に和歌山県産の未利用間伐材など)
年間燃料使用量 約1万t/年
工事開始 2021年7月18日
運転開始 2022年10月13日
熱供給開始 2022年10月下旬予定
熱供給先 有田川町営 かなや明恵峡温泉

有田川バイオマス株式会社の概要

設立 2020年2月
本社所在地 和歌山県有田郡有田川町大字修理川字西加九鬼126番
代表者 原見 健也
事業内容 バイオマス発電事業、熱供給事業等

有田川バイオマス発電所の全景

発電所の外観

発電所の外観

有田川バイオマス発電所(左)と温浴施設「かなや明恵峡温泉」(右)

有田川バイオマス発電所(左)と温浴施設「かなや明恵峡温泉」(右)

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