サイトで学べる!でんきのあれこれ

みんなの質問「はてな」コーナー

質問の答え

  • 電気はなぜビリビリするの?

    人間の体には、もともと弱い電気が流れています。しかし、体には許容以上の電気が流れると「痛い」とか「ビリビリする」などの防御反応が起こり感覚に訴えるのです。普通の状態では人体にはおよそ5,000オームの抵抗があるといわれています。このとき100ボルトの電線にふれると20ミリアンペアの電流が流れます。20ミリアンペア程度の電流では強い痛みを感じるくらいですが30ミリになると呼吸が乱れ、50ミリになると心臓がケイレンして死に至る可能性があります。

  • 鳥は電線にとまっても感電しないのはなぜ?

    人間でも鳥でも一本の電線に触れただけでは電気は流れないので感電しません。人間は空中に浮いていないので、電線から手、体、足を通って大地へと電流が流れるので感電します。
    鳥の場合は電線にとまっても空気が電気を通さないため、鳥の体を通して電気が他へ流れることはありません。電線の間の狭い送電線では、たまに大きな鳥が羽を広げたとき、二つの線に触れて感電し、停電騒ぎとなることがあります。

  • コンセントに穴が二つあるのはどうして?そして穴の大きさが違うのはなぜ?

    一つは電気が出てくる穴で、もう一つは電気が帰っていく穴です。発電所で生まれた電気は長い旅をして、みんなの家まで来てコンセントに届いています。電源プラグを差し込むと一方の穴から電気が流れてきて光になったり、モーターを動かしたり、いろいろな仕事をして、もう一方の穴から帰っていきます。コンセントの穴の大きい方はアースになっています。

  • テレビを消すとき元から切らないと電気代がかかるの?

    テレビはスイッチを入れても映るまでに時間がかかります。電気を通しておけばすぐつきます。この電気のことを待機電力といいます。どのくらいの電気かといいますと、機種や大きさによって異なりますが、およそ1から3ワットになります。1日10時間主電源を切ることによって年間4~11キロワットアワーの節約になります。

  • 山の中の険しい場所の鉄塔にどうやって電線を張るの?

    まず初めに鉄塔と鉄塔の間に細いロープを渡します。このロープの後ろに太いロープを結び、細いロープを引っ張って太いロープと取り替えます。こうして電線のガイドとなるロープを渡す作業を繰り返し、最終的には電線を張ることになります。最初のロープを取り付ける作業は、ヘリコプターでおこなうのが多いですが、場所によってはラジコン飛行機が使われることもあります。最近ではペットボトルを使った工法もあります。一昔前は弓矢を飛ばして電線を張っていたそうです。

  • 静電気と電気の違いは?静電気で洗濯機を回したり、炊飯器でご飯を炊いたりはできないの?

    静電気は、物と物との摩擦によって発生する電気のことで、帯電(貯まっている状態)したまま動きません。これに対して私たちが家庭で使っている電気は動電気といって流れる電気です。水に例えますと、池に貯まっているのが静電気、川に流れているのが動電気です。形は違っていても、両方とも水に違いはありませんね。しかし、静電気は電圧は高いのですが、電流が少なくて使いものにはならないのです。下敷きで起こした静電気ぐらいでは、豆電球すら点灯させることができません。

  • 雷が落ちると停電するのはなぜ?

    空気はどちらかというと電気が流れにくいため、雷は樹木や建物、時によっては人間を通して地面へと流れていきます。これが雷が落ちる状態です。電気は抵抗の少ない楽なところへ行こうとするのです。雷の電圧は数億ボルトもあり、落ちると大変な衝撃があります。雷が落ちることによって、ガイシが壊れたり、電線が切れることがあります。このように変電所や配電線などの設備が壊れることにより電気が送れなくなって停電となります。

  • 車のドアに触った時などに起こる静電気の強さは?

    6,000V~20,000V
    (瞬間的なものなので感電死するようなことはありません。)

  • お札に電気は流れるの?

    お札は印刷したインクの中にニッケルやコバルト類が含まれていますが、粒状で電線のように連続していないため、電気は流れません。

  • 送電線から発生する電磁界はどれくらい?

    私たちの身の回りには、さまざまな「電界」や「磁界」が存在します。
    送電線から発生する「磁界」は、最大でも200mG(ミリガウス)程度であり、家電製品などと同じくらいです。
    送電線から発生する「電界」は、人が立ち入ることができる場所では、地上1mの高さで3kV/m以下とするよう定められています。

  • 自分で電気をつくる(発電)ことはできる?

    できます。
    モーターを人力などで回せば、発電機となって、電気をつくることができます。身近な発電機としては、自転車のライト用発電機があります。自転車の発電機も、発電所の発電機も、基本的にはしくみは同じです。自転車は車輪を回転させる人の力、発電所はタービンを回す水力や蒸気の力を利用しています。また、化学反応を利用しても自分で電気は作れます。例えば、レモンに銅板と亜鉛板をさしこむと、亜鉛と銅がレモンの酸の中で化学反応をおこし、2つの金属板の間に電圧が発生します。ジャガイモや梅干しなどを利用しても同様です。
    このように身近なものを利用すれば、自分で簡単に電気をつくることができます。

  • どうして電球は切れるの?

    白熱電球の中には「フィラメント」という髪の毛ほどのタングステンの細い線が入っています。そこに電流を流してあかりがともります。点灯を続けるとそのフィラメントからタングステンが蒸発し、フィラメントが細くなって切れてしまうのです。普通の白熱電球の寿命は、1,000~2,000時間、ちなみに蛍光ランプでは、5,000~10,000時間です。

  • インバータとは何?

    「インバータ」とは直流を交流に変換する静止式の電力変換装置のこと、「コンバータ」とは交流を直流に変換する整流装置のことをいいます。発電所から送られてきた50Hzもしくは60Hzの交流の電気は、「コンバータ」によって直流に変換されます。そして、「インバータ」によって、直流から交流に変換し、交流モーターに加える周波数を変化させ、回転速度を変えて能力を制御しているのです。インバータはエアコンの他に送風機、電車、エレベーター、炊飯器など多くの家電製品に使われています。

  • エコキュートってなに?

    「エコキュート」は電気でお湯をわかす給湯機(きゅうとうき)の名前です。エアコンなどでつかわれているヒートポンプという技術をつかって、空気の「熱エネルギー」を少しずつ集めて、電気の力で圧縮して高温の熱を引き出すので、寒い冬でも約90℃のお湯を作り出すことができます。また、空気の熱を上手に使っているので、省エネにもなります。

  • ハイブリッドカーって何?

    ハイブリッドカーは、エンジンとモーターを動力源として電気とガソリンで走る自動車のことです。世界で初めて市場に登場したハイブリッドカーはトヨタのプリウス。ハイブリッドカーの販売台数は、発売後わずか2年間で約3万3,000台に達し、今後もますます増えると思われます。

  • 電気の伝わる速さはどのくらい?

    まったく抵抗のない理想導体ならば秒速約30万キロメートル。普通の導体では、これよりほんのわずか遅くなります。ただし、これは電気が伝わる速さであり、電子の移動の速さではありません。電子の移動速度は毎秒数センチ程度です。

  • 電池は海外でも同じ規格?

    規格は統一されていて、世界共通です。

  • 静電気を利用したものには何があるの?

    家庭用ラップ、コピー機、消臭スプレーなどがあります。

  • 電気はいつ、誰によって発見されたの?

    紀元前500年~600年頃、ギリシャ人のタレスによって発見されたと言われています。古代ギリシャでは、琥珀という石がペンダントや指輪として愛用されていました。
    この琥珀を光らせようと布で磨くと、かえって周囲のほこりを吸い寄せて、汚れてしまったのです。これが、静電気の最初の発見です。

  • 果物で電池を作ることができるの?

    できます。電池は、2種類の異なった金属と、その間にある電気を通す電解質(液)とでできています。例えば、レモン、みかん、りんごなどの果物や、じゃがいも、だいこん、食塩、食酢などの電解質(液)と、銅、亜鉛、鉄、アルミなどの2種類の異なった金属を組み合わせることによって電池を作ることができます。

  • 1世帯1ヶ月あたり、どれくらいの電気をつかうの?

    約300kWhです。(2006年度)

  • 人間は感電すると、どうなるの?

    でんきのこと知ってる?「でんきってなあに?」のコーナーをご覧ください。

  • MRI-CTってなに?

    MRI-CTとは、磁気共鳴イメージング装置のことです。磁力線を利用し、人体の内部診断をおこなうコンピューター断層撮影装置です。人体を構成している「水」、その水素原子核に磁力線の働きで原子核共鳴現象を起こさせ、それから発生する微弱信号をコンピューターで処理し、鮮明な人体の断面画像を作り出し、医療診断に使う装置です。
    正常な細胞の水素原子核と腫瘍などの細胞の水素原子とは反応の仕方が違うので、疾患の場所がたちどころにわかります。コンピューター技術やエレクトロニクス技術、また高精度磁場発生技術など、高度な総合技術の成果です。

  • 磁性流動ってなに?

    カーボニル鉄やマグネタイトなどの極微粒子を、機械油、シリコーン油、水などに分散させたもので、磁界を加えると磁性粒子が連なって流体の粘度を著しく増加させます。サーボ機構などで、機械的結合が制御できる磁気クラッチ、回転軸封じ装置としてのシールなどとして利用されています。

  • 日本には発電所はどのくらいあるの?

    事業用と自家用、合わせて5,136の発電所があります。(2006年度末)

  • 日本の周波数はいくつなの?

    日本の周波数は2種類あり、静岡県の富士川を境に東が50ヘルツ、西が60ヘルツになっています。場所によって周波数の違うところや、一部混合地域もあります。

  • 電気がなくなってしまうことはあるの?

    あります。現在利用しているエネルギー資源には、すべて限りがあります。埋蔵量からみて、火力発電の燃料である石油は約41年、天然ガスは約60年、石炭は約133年、原子力発電の燃料であるウランは約100年(プルトニウム利用の場合年数は増える)でなくなってしまいます(2007年)。省エネルギーの推進と共に、化石燃料に代わるエネルギー源の開発と導入が不可欠です。

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