その他の記者会見

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2024年12月度電事連・林社長記者会見

2024年12月20日
中部電力株式会社

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  • 本日、私からは、当社グループが進める新たな価値の創出に向けた取り組みとして、
    • eフレイルナビの現状と目指す将来像
    について、お話しいたします。

eフレイルナビの現状と目指す将来像

  • 当社グループでは、エネルギー事業を取り巻く環境変化を先取りし、エネルギーの枠を超えた事業領域の拡大とビジネスモデルの変革に向けた取り組みを加速させております。
  • 資料1ページは、2021年11月に公表しました「中部電力グループ 経営ビジョン2.0」の一部であり、2030年に向けた当社グループの取り組みをお示したものであります。
  • アプリケーション領域やプラットフォーム領域など、3つの領域を組み合わせ、生活関連事業などの分野も含め、地域社会やお客さまの多様なニーズにあったソリューションの提供、新たな価値の創出を目指しております。
  • 新たな価値の創出に向けた取り組みの一例として、当社は、電力スマートメーターの電力データを活用した国内初の自治体向けのフレイル検知サービスとして、「eフレイルナビ」を昨年4月から提供を開始しております。
  • フレイルとは、健康な状態と要介護状態の中間にある身体的機能や認知機能の低下が見られる状態のことを指します。 フレイル状態の方に対しては、適切なケアをすることで、要介護状態への進行の抑制や、健康な状態への回復が可能であると言われております。
  • 「eフレイルナビ」は、電力スマートメーターで30分毎の電気の使用量を計測し、独自のAIにより分析することでフレイルを検知し、この結果を自治体などの関係者へ通知するものであります。
  • このサービスにより、要介護リスクがある対象者を効率的かつ早期に発見し、自治体から日常生活の助言などを行うことで、適切な予防、改善を図り、「健康寿命の延伸」ひいては「医療費・介護費の削減」といった社会課題の解決につながると考えております。
  • すでに三重県東員町や長野県松本市をはじめ、13自治体に採用いただいており、来年度には50自治体での採用を目標に取り組んでおります。
  • 当社は、フレイル検知で得た知見や技術を進化させ、地域社会やお客さまに新たな価値をお届けするため、今年10月にトータルフューチャーヘルスケア株式会社と資本業務提携いたしました。
  • トータルフューチャーヘルスケア社は、センサーによる転倒検知や顔画像によるバイタル測定、音声による疾患検知など、国内外の技術を活用し、転倒などの急変や疾患リスクの早期発見モデルの社会実装に取り組んでおります。
  • 今後の具体的な取り組みとして、当社の電力データ解析技術とトータルフューチャーヘルスケア社の先進的かつ高度なセンシング技術を掛け合わせ、検知の対象となる疾患を「フレイル」だけではなく、「認知症」や「うつ病」、「生活習慣病」へ拡大するための共同開発を進めてまいります。
  • また、こうした開発を通じて、様々な疾患の予備軍から重症化、要介護までの変化を、ライフサイクルに応じてモニタリングできるソリューションを、トータルフューチャーヘルスケア社とともに開発し、当社のeフレイルナビを採用いただいている自治体などと実証を進めてまいります。
  • こうしたソリューションの開発や実証を通じて、当社は、普段の生活の中で見過ごされがちな予兆を見逃さず、適時適切に必要な医療やパーソナライズされた効果的なサービスにお繋ぎできる仕組みも構築していきたいと考えております。
  • 当社は、引き続き、目指す将来像の実現に向け、地域社会やお客さまに対する提供価値を最大化すべく、多様なパートナーと協力しながら取り組みを進めてまいります。

資料



以上

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