公募研究

中部電力 原子力安全技術研究所 第3回特定テーマ公募研究 公募要領

2025年11月5日から応募受付を開始する、原子力に係る特定テーマ公募研究の公募要領についてご紹介します。

1 公募の趣旨

当社は、浜岡原子力発電所のさらなる安全性向上と運営の改善に資する研究を進めるとともに、将来にわたり原子力発電を推進・利用するために、必要性の高い新技術の研究開発活動のより一層の推進と、原子力の将来を担う人材の育成に貢献していきたいと考えております。

上記を踏まえ、原子力安全技術研究所では、毎年、原子力安全に関する研究テーマを幅広く募集しておりますが、この度、特定の研究領域を対象に、研究期間・研究費の規模を拡大した公募を実施することとしました(特定テーマ公募)。なお、特定テーマ公募は、これまで2014年度と2020年度に募集しており、今回が第3回となります。

2 応募資格

全国の大学、公的研究機関において科学技術研究に従事している研究者で、3の研究領域(研究テーマ)に関する研究が遂行可能な研究者または研究グループのリーダーといたします。

3 研究対象領域

次の4領域を研究対象とします。

  • BWRの安全性向上に資する新技術に関する研究
    • デジタル技術を活用した安全性向上に資する研究
    • 放射線測定・核種分析の新技術に関する研究 など
  • 大規模自然災害の早期検知・対策に関する研究
    • 発電所周辺の津波監視予測手法に関する研究
    • 発電所周辺の地震・自然現象(火山・竜巻・森林火災)に関する研究 など
  • 使用済燃料・放射性廃棄物の処理・処分に関する研究
    • 使用済燃料の再処理に関する研究
    • 高レベル放射性廃棄物の減容・地層処分に関する研究 など
  • 原子力の既存技術の有効利用に関する研究
    • 中性子照射影響・評価に関する研究
    • 希少金属などの回収・捕集技術に関する研究 など

4 研究期間

2026年度に開始し、期間は5年以内といたします。

5 研究費・採択件数

総額1億円以内、ただし2千万円/年を基本とし、研究件名1件を採択いたします。

  • 研究費の妥当性を選考基準の一つとしています。応募する研究内容に応じた適切な研究費を計上してください。
  • 研究期間内に償却が終了しない設備の購入は原則としてできません。リースなどにより設備を使用する場合には、研究期間内のリース料を計上してください。
  • 研究費の詳細については、協議によって決定いたします。

6 選考方法

社外の学識経験者などを委員とする「アドバイザリ・コミッティ」を編成して選考にあたります。

  • 選考の方法
    • 一次選考
      応募内容をもとに、書面により一次審査をおこないます。
      応募用紙の英語記載での提出を受け付けます。ただし、原則、応募用紙は日本語併記にて提出していただくようお願いいたします。
    • 二次選考
      一次選考で選ばれた研究テーマに対し、アドバイザリ・コミッティによるヒアリング(原則として、当社が設定する会場で対面によるプレゼンテーション+質疑応答)により最終審査をおこないます。
      なお、二次選考に先立ち、ヒアリング資料、研究計画書および研究経費の内訳の明細(以下、「選考資料」という。)をご提出いただきます。
      選考資料の英語記載での提出も受け付けます。
      ただし、原則、選考資料は日本語併記とし、日本語での質疑応答が可能なサポートを受けられる状況とするようお願いいたします。
  • 選考基準
    以下に示す各項目について審査のうえ選考をおこないます。
    • 当社ニーズとの整合性
    • 研究内容の新規性・独創性
    • 研究計画・方法の妥当性
    • 提案の研究開発を遂行するために必要な応募者の能力
    • 研究経費の妥当性

7 応募方法

当社指定の応募用紙(添付1)に必要事項をご記入のうえ、メールによりご提出ください。
応募用紙の英語記載での提出を受け付けます。ただし、原則、応募用紙は日本語併記にて提出していただくようお願いいたします。

提出先中部電力株式会社 技術開発本部 原子力安全技術研究所 公募研究事務局  宛
Email:Chuden.Kenkyukoubo@chuden.co.jp

  • 注意事項
    • 応募用紙には、応募者または第三者の技術上、営業上、その他の機密情報は記入しないようお願いいたします。また、記入内容はすべて公開情報と見なし、二次選考面接において口頭で開示される内容に関しても同様の取扱いといたします。なお、ご提出いただいた書類は返却いたしません。
  • 個人情報の取扱い
    • 当社は、応募者の個人情報を審査と研究協力にかかわる目的以外に利用することはありません。個人情報保護に関する当社の基本方針については、個人情報保護基本方針をご参照ください。

8 応募受付期間

2025年11月5日(水曜日)~2026年1月9日(金曜日)17時必着

9 通知方法

メールにて採否通知をおこないます。
一次選考結果:2026年1月中旬(予定)
二次選考結果:2026年4月上旬(予定)

なお、採否の理由についてのご照会には回答できませんので、ご了承ください。
また、二次選考後には採択された研究件名、大学・研究機関および研究代表者名を公表いたします。

10 採択後の条件など

  • 研究形態
    • 当社との共同研究または当社からの委託(主に企業を対象/企業から見ると受託)研究とします。
  • 報告・発表
    • 報告
      年1回、研究報告書を提出していただきます。
      ただし、研究報告書は日本語併記にて提出していただくようお願いいたします。
    • 発表
      当社が御前崎市で開催する研究成果発表会(研究終了年度の翌年度7、8月の下旬頃に開催)などで発表していただきます。
      研究成果発表会は地域の一般の方に理解していただくため、日本語でおこなうようお願いいたします。

11 契約

  • 契約協議
    十分な研究期間確保のため、2026年4月末までの契約締結を目指してご協力をお願いします。
    • 契約に際しては、「共同研究標準契約書(添付2)」または「委託研究標準契約書(添付3)」を基に協議をすすめさせていただきますのであらかじめご承知置きください。
    • 契約については、当社と研究代表者の所属する大学・研究機関との二者間の契約とします。共同研究者の所属機関、外注先などとの契約が必要な場合は、別途、研究代表者の所属機関との間で契約などを締結いただくようお願いします。
    • 契約が整わない場合には、当社から採択を取り消すことがあります。
  • 知的財産の考え方
    当社は、研究成果に係る権利の帰属の判断の前提となる発明への貢献度の考え方について、当社の貢献には研究費負担を含むものと考えております。これらの知的財産を含む契約内容に関しては、大学、研究機関とも協議させていただきます。

12 お問い合わせ先・相談窓口

中部電力株式会社 技術開発本部 原子力安全技術研究所 公募研究事務局
Email:Chuden.Kenkyukoubo@chuden.co.jp

  • 応募に際し、研究内容などに関するご相談(考えている研究テーマ、アイディアの原子力・発電所(現場)への適用性や有用性向上に係るご相談、応募資格に係るご相談他)を常時受け付けております。どのようなことでも結構ですので、お気軽にご相談ください。
  • なお、公募要領の記載に係るご質問は、8に示す応募受付期間終了までお問い合わせいただけます。

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