
RESEARCHERS
先端技術応用研究所
岡本 雄司
YUUJI OKAMOTO
PROFILE
所属 | 先端技術応用研究所 |
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研究・専門分野 | 3Dテクノロジー、AI、XR |
学位 | 修士(工学) 早稲田大学大学院 |
趣味・好きなこと | テニス・食べ歩き・お祭り |
研究キーワード | 3D、AI、XR、MR、AR、IT、ICT、DX、デジタルツイン |
(注)2025年2月取材時
岡本さんの専門分野を教えてください。
3DテクノロジーやAI・XRを得意としています。
私はキャリア採用で中部電力に入社したのですが、前職はIT会社でSEとして働いていました。
もともと新しい技術に対する好奇心とチャレンジ精神が旺盛だったため、ディープラーニングがブームとなった頃に新設されたAI・IoT部署の初期メンバーに選ばれ、新技術開発に携わってきました。
こうして培ったAI技術やSE経験から、研究所の方からお声掛けがあり、AI技術の研究に従事できる点に惹かれて中部電力に入社しました。

当時はディープラーニングが専門で、特に画像系を得意としていましたが、マイクロソフト社の「HoloLens」を体験したとき、その技術に未来の可能性を感じてすごくワクワクしたんです。
この体験をきっかけに、MR(Mixed Reality)とAI、そして3Dを組み合わせた技術に取り組むようになりました。
現在はどんな研究に取り組んでいるのでしょうか。

AIを活用した3D映像の生成技術に取り組んでいます。
3Dガウシアンスプラッティングや4Dガウシアンといった最先端技術を駆使し、リアルタイムで高品質な3D映像を生成する手法の確立を目指しているところです。
この技術を業務に取り入れられれば、他社に対し大きな競争力になる一方で、既存の業務プロセスを変えるにはさまざまなハードルがあります。直感的に操作できる使いやすさや、既存システムとのスムーズな統合を目指し、改良を進めています。
最終的には、リアルタイムかつ3Dで設備状況を詳細まで確認できる技術を実現し、現地に行かずに設備の点検や操作を可能にしたいですね。
多くの作業をリモートで完了し、修理や特別な対応が必要なときだけ現地に行けば済むようにできれば、その分の時間や労力を電力の安定供給やサービスの向上、新サービスの提供にも活かせますよね。
結果して、お客さまにより多様な価値を提供することにつながると考えています。
今後の目標について教えてください。
現在取り組むAIを活用した3D映像生成技術をさらに高め、もっともっと可能性を広げたいです。
離れた場所にいる人同士が、カメラを使うことなく、まるで目の前で接しているかのようなコミュニケーションや、現地に行ったかのような体験ができる新しい世界を作るのが目標です。
3D技術のほかにもやりたいことはたくさんあるので、自分が創り出した技術や製品が世の中に広がり、多くの人々の生活にポジティブな変化をもたらせたらうれしいですね。

技術報告(技術開発ニュース)
研究内容(ポスター)
取得特許
画像生成支援装置(特許7497791号)
機械学習のライフサイクルの管理方法、および機械学習のライフサイクルの管理システム(特開2024-106633)
3次元画像表示システム、送信用端末、画像生成装置、受信用端末、および3次元画像データの生成方法(特開2024-131599)
電線の異常検出装置及び電線の異常検出方法(特開2024-055376)
画像制御システム、および画像制御装置(特開2024-061414)
充電管理システム及び充電管理プログラム(特開2024-060468)
学習済みモデルのデプロイシステム、ユーザ端末、およびサービス提供装置(特開2025-023548)
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