プレスリリース

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原子力に係る公募研究の採択結果(2020年度研究開始分)

2020年06月30日
中部電力株式会社

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当社は、2020年度研究開始分の原子力に係る公募研究を採択いたしました。

当社は、浜岡原子力発電所のさらなる安全性向上と発電所の運営改善を目的に、2020年1月8日から2月10日まで幅広い研究テーマの公募を行いました。

これに対して、全国から合計35件のご応募をいただき、社外の学識経験者等を委員とするアドバイザリ・コミッティによる審査を経て、10件の研究を採択いたしました。

採択した研究は、2021年度末まで研究を実施し、研究終了後に成果を公開させていただく予定です。

募集した研究の領域(分野)

応募件数

採択件数

領域1

原子力の将来技術に資する基礎基盤的研究

19

6

領域2

原子力発電所の安全性向上に資する研究

14

4

領域3

浜岡原子力発電所1,2号機の廃止措置の改善に資する研究

1

0

領域4

浜岡原子力発電所3,4,5号機の保守性・作業性の向上に資する研究

1

0

合計

35

10

具体的な採択件名は「別紙」をご参照ください。

別紙

参考

以上

別紙

採択研究一覧表

研究の領域 (分野)

研究テーマ名

研究代表者 (敬称略)

【領域1】 
原子力の将来技術に資する基礎基盤的研究

高レベル放射性廃液ガラス固化プロセス開発に向けたナノ空間材料に対する金属イオン収着特性に関する基礎研究

名古屋大学
尾上 順

高温固体面のクエンチ時における相変化熱伝達機構の解明

電気通信大学
大川 富雄

災害時に有害な化学物質を測定するための新規計測手段の開発

九州大学
今坂 智子

線種弁別可能な次世代個人被ばく線量計の開発

金沢工業大学
岡田 豪

中性子計測用ガラス熱蛍光体の開発

東北大学
越水 正典

高線量モニタの実用化を目指した長波長シンチレータの創製

東北大学
黒澤 俊介

【領域2】 
原子力発電所の安全性向上に資する研究

軽水炉圧力容器鋼の中性子照射脆化評価に関する研究(サブサイズ試験片と監視試験)

京都大学
木村 晃彦

津波解析の代理モデルと観測データによる逐次更新型リアルタイム津波被害予測手法の開発

東北大学
寺田 賢二郎

土砂を含む津波波力の評価手法の確立

中央大学
有川 太郎

南海トラフのプレート境界の固着状態を地震活動に基づいて監視する技術開発

静岡県立大学
楠城 一嘉

(注)採択研究の並び順は、募集領域の分類順かつ応募受付順

以上

参考

公募研究の募集概要

1 応募資格


(1)全国の大学、公的研究機関で科学技術研究に従事している研究者で、2の研究領域に関する研究が遂行可能な研究者または研究グループのリーダー
(2)静岡県内に本社または支社(事業所)があり、2の研究領域に基づいた研究が遂行可能な企業


2 今回募集する研究領域


領域1 原子力の将来技術に資する基礎基盤的研究
領域2 原子力発電所の安全性向上に資する研究
領域3 浜岡原子力発電所1,2号機の廃止措置の改善に資する研究
領域4 浜岡原子力発電所3,4,5号機の保守性・作業性の向上に資する研究


3 募集期間


2020年1月8日(水曜日)~2月10日(月曜日)


4 研究期間


2020年度開始とし、期間は2年以内


5 研究費・採択件数


1件あたり500万円/年を限度とし、合計10件程度を採択予定


6 研究の形態


共同研究または委託研究


7 選考方法


社外の学識経験者等を委員とする「アドバイザリ・コミッティ」を編成して、一次・二次選考を経て決定します。


(注)原子力安全技術研究所について


当社は、福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、原子力発電所のさらなる安全性向上と発電所の運営の改善に資するため、浜岡原子力発電所の現場を有効に活用した研究を進めるとともに、将来にわたって原子力をエネルギー源として安全利用していくために必要な研究を行うなど、原子力に係る研究の取り組みの強化を目指して、2012年7月1日に原子力安全技術研究所を浜岡原子力発電所内に設置しております。


以上

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