プレスリリース
水道スマートメーター通信技術を活用したマンホールポンプ施設の遠方監視に関する実証実験について
2024年03月15日
静岡県湖西市
中部電力株式会社
このたび、湖西市と中部電力株式会社(以下、「中部電力」)は、水道スマートメーター通信技術を活用した下水道施設であるマンホールポンプ施設(注)の遠方監視に関する実証実験(以下、「本実証」)を開始します。
下水道事業においては、今後、減少する職員確保の問題や迅速な災害対策等の課題に対し、データ利活用により、迅速かつ効率的な管理体制の強化が求められています。
一方、湖西市では、マンホールポンプ施設の運転データや故障情報を、電話回線を通じて1カ月に1回FAX受信により取得し、遠方監視を行っており、情報管理の煩雑さやリアルタイムで運転状況の把握ができないことが課題となっています。
加えて、今後、経年劣化に伴う通信端末の設備更新の増加が予想されており、更新投資の低減が求められています。
本実証は、両者が取り組む水道自動検針における水道スマートメーター通信技術を活かし、通信方法を電話回線から中部電力が提供する電力スマートメーター通信網に変更し、通信技術の信頼性、実効性を確認します。
また、設備投資コストの削減に加え、マンホールポンプ施設の起動や停止時間の運転データを利活用することで、緊急時対応の優先順位づけや更新サイクルの適正化等、行政サービスにおける課題解決に向けた取り組みについて検討していきます。
引き続き、両者は、住民サービスのさらなる向上に向け、電力スマートメーター通信網を活用した水道事業の新たな付加価値の創出を目指していきます。
(注)家庭から出る生活汚水を集めて下水処理場へ送るポンプ施設
1.実証実験期間
- 2024年4月1日~2025年3月31日
2.実証実験箇所
- 市内マンホールポンプ施設 2箇所
3.実証実験項目
(1)通信技術の検証
(2)各種データ取得の検討および技術検証
(3)監視情報・機能・運用等における効率的な管理システムの検討
(4)効果的なデータ利活用に向けたシステム構築の検証 等
4.実証実験概要図
5.電力スマートメーター通信網を活用した新たな施設管理
以上