プレスリリース
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矢作ダムでハイブリッドダムの取組を初めて実施~約1,240戸の家庭が1ヶ月に消費する電力量を増電~
2025年08月07日
国土交通省中部地方整備局
矢作ダム管理所
中部電力株式会社
ハイブリッドダムの取組として、国土交通省が管理する矢作ダムにおいて、発電に資する水位運用高度化操作の試行を初めて(注1)実施しました。
令和7年7月16日~17日の出水後、安定した天候が続くなかで「水位運用高度化操作の試行」を行ったことにより、通常の操作と比較し、約179万m3の水を中部電力の矢作第一水力発電所で有効活用することができました。この有効活用の結果、約321MWhの増電効果があり、これは約1,240戸の一般家庭が1ヶ月に消費する電力量(注2)に相当します。
今後とも、両者で協力するとともに、限りある水資源を有効活用することで脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
(注1)矢作ダムにおいては、令和5年の出水期から発電に資する水位運用高度化操作の試行に取り組んでいますが、今回初めて試行を実施しました。
(注2) 一般家庭の1ヶ月の消費電力量を260kWhとして試算したもの。
(注)結果は速報値のため、今後の精査により数値が変更となる可能性があります。
- 発電に資する水位運用高度化操作の試行 洪水調節を行った後や洪水に至らない出水時に、最新の気象予測技術を活用し、洪水対応に支障のない範囲でダム貯水池に出水後の水を貯留し、隣接する発電所で有効に発電しながら放流する取組。
- 「矢作川・豊川CN(カーボンニュートラル)プロジェクト」における取組 今回実施した「水位運用高度化操作」は、愛知県がすすめる「矢作川・豊川CN(カーボンニュートラル)プロジェクト」の取組の一つです。
別紙
以上