プレスリリース

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廃止措置中の浜岡原子力発電所1号機を活用した国際貢献について

2014年11月26日
中部電力株式会社

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浜岡原子力発電所1,2号機は、2009年1月に運転を終了し、同年11月より廃止措置段階に移行しました。(2009年11月18日お知らせ済み)

この廃止措置は国内商業用軽水型原子炉として初めてであり、当社は廃止措置を安全に実施していくとともに、原子力発電所の安全技術の向上ならびに、今後の国内外の原子力発電所の廃止措置に貢献するための調査研究について検討をおこなっています。

この度、当社は、廃止措置プラントで実施することができる調査研究として、浜岡原子力発電所1号機の原子炉本体部分から構造物の一部を採取し、原子炉の運転による構造物の材料特性変化や放射能状況を調査研究することにしました。

この取組みは、国内のみならず国際的にも数少ないものであることから、材料特性調査については国際原子力機関(IAEA)の国際プロジェクトに参画して実施し、放射能状況調査は米国電力研究所(EPRI)と共同で研究を実施することとしましたのでお知らせします。

1 IAEAの国際プロジェクトへの参画(約4年間)

IAEAは、世界各国で原子力発電所の廃止措置がおこなわれていることから、廃止措置中の原子力発電所を活用した原子炉材料の健全性に関する評価をおこなうための国際プロジェクトを立ち上げる準備を開始しました。

当社は、浜岡原子力発電所1号機の原子炉圧力容器および格納容器等から構造物の一部を採取し、実機で使用された材料の特性を評価する調査研究を進めながら、IAEA が計画している国際プロジェクトに参画し、原子力安全技術の向上に貢献していきます。

2 EPRIとの共同調査研究(約3年間)

運転中に確認することが難しい原子炉圧力容器内の放射能分布の実態把握および、放射能分布の評価方法の精度向上に関する調査研究をおこなうことにより、浜岡原子力発電所1,2号機の解体工事や解体廃棄物の処理処分計画等に活用していきます。

当社は、この取組みを海外での廃止措置に関する知見を豊富に有するEPRIと共同でおこない、その成果を関係者間で共有することにより、国内外の原子力発電所の廃止措置に貢献していきます。

当社では、引き続き、廃止措置プラントを活用して国際的な貢献をおこない、今後の原子力技術の発展に寄与してまいります。

別紙

以上

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