定例記者会見

定例記者会見

2022年6月度 定例記者会見 林社長挨拶

2022年06月28日
中部電力株式会社

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本日の株主総会、また、その後の取締役会を経まして、私が代表取締役社長を拝命しました。

  • 本日私からは、
    • 第98期定時株主総会
    • 役付職の人事異動
    • この夏の電力需給
    の3点についてお話しいたします。

第98期定時株主総会

  • はじめに、「第98期定時株主総会」について、お話しいたします。まず、おかげさまをもちまして、株主総会を無事終了することができましたことをご報告申しあげます。
  • 今回の総会については、昨年と同様に、株主の皆さまのご健康を守るとともに、新型コロナウイルスの拡散防止の観点から、インターネットを通じてライブ配信したことに加え、ソーシャルディスタンスを考慮した座席配置にするなど、会場内での感染防止対策を行いました。
  • 今回の総会の所要時間は、昨年と比較して6分長い、1時間57分となりました。また、ご出席いただいた株主の皆さまは、185名であり、昨年より79名多くの方にご出席いただきました。
  • 当社から2021年度の事業概況をご報告するとともに、会社提案4議案と、株主さまからのご提案である5議案の計9議案についてご審議いただき、会社提案の4議案について可決していただきました。
  • 株主の皆さまからは、
    • 浜岡原子力発電所に関するご質問
    • 再生可能エネルギー開発に関するご質問
    • JERAのカーボンニュートラルの取り組みに関するご質問
    • 電力需給等の広報に関するご質問
    • 役員報酬に関するご質問
    など、経営の重要課題に関するご質問をいただき、私どもから丁寧にお答えするとともに、貴重なご意見を賜りました。
  • また、取締役9名を選任いただき、急激な事業環境の変化の中で、経営諸課題に迅速かつ的確に取り組むとともに、企業統治の機能を一層高める体制といたしました。
  • 今回の選任では、経営ビジョン2.0に掲げる事業構造改革に向け、多様な知識・経験を備えた社外取締役のご意見を事業に反映する重要性が高まっていることから、社外取締役を1名増やし、4名といたしました。
  • 新しい社外取締役として、豊富な経験と幅広い見識をお持ちであるEY新日本有限責任監査法人の工藤陽子さんが、就任されました。
  • 当社は、新たな経営体制のもと、まずは、足元の厳しい収支状況の改善に向け、国内エネルギー事業の利益回復に早急に取り組んでおります。そのうえで、経営ビジョン2.0の実現に向け、
    • 浜岡原子力発電所の再稼働に向けた取り組み
    • 脱炭素社会実現に向けた取り組み
    • 安定供給確保に向けた取り組み
    • コミュニティサポートインフラの進化に向けた取り組み
    などをグループ一丸となって、進めてまいります。

役付職の人事異動

  • 続いて、7月1日付の役付職の人事異動についてお話しいたします。
  • 今年度の異動者数は、昨年度より56名少ない1,301名となりました。
  • 中部電力3社は、経営ビジョン2.0に掲げる「変わらぬ使命の完遂」と「新たな価値の創出」の達成に向けて、各事業会社の自律的な取り組みと新成長領域への戦略的な人財配置を進めるとともに、企業価値そのものである人財一人ひとりの成長・活躍を推進しております。
  • 今回の役付職異動では、海外事業の強化・拡大を図るグローバル事業本部や、「脱炭素」と「安全・安定・効率性」の同時達成を目指す中部電力ミライズのカーボンニュートラル推進本部など、今年4月に設置した組織を強化する要員配置を行っております。
  • 加えて、人財一人ひとりの活躍に向け、社員の自発的な意欲に応えるため、社内公募の仕組みも活用しながら、新事業領域の推進体制を強化いたしました。
  • また、持続的な成長に向け、中核を担う人財の多様性を高めるため、新事業領域などで即戦力となるキャリア人財を積極的に採用するとともに、女性の更なる活躍を支援するための取り組みを推進しております。
  • 今回、女性役付職を26名登用いたしましたが、これは登用者数全体の約1割にあたり、社員全体に占める女性の割合と同程度まで高まってきております。
  • その背景には、より柔軟な働き方を実現する制度の導入や性別による固定的な役割分担の意識を払拭する研修など、社員一人ひとりが性別を問わず活躍できる環境の整備や意識の醸成といった、これまでの取り組みの成果が表れていると評価しております。
  • 中部電力3社は、引き続き、全ての社員が個性や能力を発揮できるよう人財戦略の強化に取り組んでまいります。

資料

この夏の電力需給

  • 最後に、この夏の電力需給についてお話しいたします。
  • 今週末から7月に入り、本格的な夏を迎えます。
    この夏の中部エリアの電力需給は、10年に1度の厳しい暑さを想定した場合でも、安定供給に最低限必要な予備率3%を確保できる見通しですが、今後についてはまだリスクを抱えており、大変厳しい状況であることも事実です。
  • また、発電所や送変電設備のトラブルが発生した場合には安定供給に支障をきたすことが懸念されるほか、ウクライナ情勢などの影響により、燃料の調達リスクが高まっております。
  • こうした状況を踏まえ、中部電力3社は、私を本部長とする「電力需給対策本部」を立ち上げ、供給面、需要面、双方であらゆる対策に最大限取り組み、安定供給に万全を期してまいります。

(供給面の取り組み)
  • 具体的には、供給面の取り組みとして、この夏の厳しい電力需給状況を踏まえ、火力発電所の定格出力を超えて運転するほか、猛暑による需要の急増に対応する調整力(電源Ⅰ´)を活用し、安定供給の維持に努めてまいります。
  • 加えて、6月20日に皆さまにお知らせしたとおり、中部電力パワーグリッドを含む一般送配電事業者8社が共同で実施した追加供給力公募の結果、全国で約136万kWの供給力を上積みすることが可能となりました。
  • こうして確保した供給力を、設備のトラブルによって減少させることのないよう、発電所や送変電設備の運転・保守を確実に実施してまいります。

(需要面の取り組み)
  • 需要面につきましては、先般お願いしたとおり、7月1日から9月30日まで、無理のない範囲でできる限りの節電にご協力いただきますようお願いいたします。
  • “ 無理のない範囲でできる限りの節電 ”とは、「照明をこまめに消す」、「テレビをつけっぱなしにしない」、「長時間使わない電化製品はコンセントからプラグを抜く」など、無駄な電気を使わない、あるいは、電気を効率的にお使いいただくようお願いするものです。
  • 特に、ご高齢の方や体調に不安のある方などにつきましては、それぞれのご事情のもと、無理をされない範囲でのご協力をお願いしたいと考えております。
  • 法人のお客さまには、引き続き、生産設備の効率的なご使用や操業調整のお願いをするとともに、デマンドレスポンス契約の拡充に向けた調整を進めさせていただきます。
  • 当社グループとしても、ホームページで日々の電力需給の状況をご確認いただける『でんき予報』を掲載するとともに、SNSやCMなどを通じて、効果的な節電方法などの情報を、分かりやすくお伝えしてまいります。
  • 厳しい需給状況を乗り切るため、当社グループは安定して電気をお届けできるよう全力で取り組んでまいりますが、お客さまにおかれましても、無理のない範囲でできる限りの節電にご協力をお願いいたします。
  • 私からは以上です。


以上

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