定例記者会見

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2025年2月度 定例記者会見 林社長挨拶

2025年02月25日
中部電力株式会社

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  • 本日、私からは、「経営ビジョン2.0」の実現に向けた取り組みとして、
    • 飯田市川路地区における地域マイクログリッドの実証運用開始
    • 中部電力ミライズにおける脱炭素化に向けた取り組み

    の2点について、お話しします。

飯田市川路地区における地域マイクログリッドの実証運用開始

  • はじめに、飯田市川路地区における地域マイクログリッドの実証運用開始について、お話しします。
  • 近年、激甚化する自然災害により、停電の大規模化や長期化が懸念されており、地域のレジリエンス強化が求められています。
  • 当社グループは、2050年に向け、「レジリエンス」のニーズが高まっていくことで、日本が「分散・循環型」の社会になっていくものと想定し、「経営ビジョン2.0」において、「安心・安全で強靭な暮らしやすい社会」の実現に貢献することを掲げています。
  • その取り組みの一つとして、再生可能エネルギーなどの地産地消・レジリエンスの強化に向けて、地域マイクログリッドの導入拡大に取り組んでいます。
  • 地域マイクログリッドとは、非常災害などにより長時間の停電が発生した際に、特定の地域を中部電力パワーグリッドの送配電系統から切り離し、小さな電力網を構成し、地域内の発電設備からお客さまへ、電気を送り届ける仕組みのことを言います。
  • 当社は、地域マイクログリッドに関する具体的な取り組みとして、飯田市とともに、環境省が募集した「第2回脱炭素先行地域」に、「既存配電系統を活用した地域マイクログリッドによる人をつなぎ地域をつなぐまちづくり」を共同提案し、2022年11月に選定されています。
  • この共同提案に基づき、当社は、飯田市川路地区で運営している太陽光発電施設「メガソーラーいいだ」、新設する蓄電池やエネルギーマネジメントシステム、既存の配電系統を用いた地域マイクログリッドの構築に向け、飯田市と連携して取り組みを進めてまいりました。これまでに新設設備の設置を完了し、本日、実証運用を開始しました。
  • 今後、地域の皆さまとともに災害などによる長時間の停電発生時を想定したフィールド試験を経て、2030年までの実運用開始を目指してまいります。
  • 当社は、本実証を通じ、発電設備と蓄電池の最適運用により、エネルギーの地産地消を進めるとともに、非常災害時における避難施設などへの電力供給による地域のレジリエンス強化に貢献してまいります。

資料1

中部電力ミライズにおける脱炭素化に向けた取り組み

  • 次に、中部電力ミライズにおける脱炭素化に向けた取り組みについて、お話しします。
  • 中部電力ミライズは、中部電力グループの「ゼロエミチャレンジ2050」に基づき、再生可能エネルギーの導入・利用の拡大、エネルギーソリューションによる省エネ、電化の促進やガスへの燃料転換などを通じて、お客さまとともに脱炭素化を進めてまいりました。
  • このたび、脱炭素化に向けた取り組みをより一層推進するため、中部電力ミライズは、法人のお客さま、ご家庭のお客さまそれぞれに向けた、新たな料金メニューを提供することとしました。
  • まず、法人のお客さまについてであります。
  • 法人のお客さま向けについては、これまで、再生可能エネルギー由来のCO2フリー電気の供給に加え、お客さまの敷地内外に新たに設置するお客さま専用の太陽光発電設備で発電された電気をお使いいただくサービスなどを提供してまいりました。
  • また、2024年2月からは、「みんなで脱炭素プロジェクト」を開始し、電気をお使いのお客さまにもご協力いただきながら、中部エリア内の再生可能エネルギー電源の開発や再生可能エネルギー由来の電気を有効活用する取り組みを加速しております。
  • これらの取り組みに加え、本日より、法人のお客さま向けに、愛知県・三重県・岐阜県の都市ガス供給エリアにおいて、温対法に対応したCO2フリーの都市ガスである「中電カーボンオフセット都市ガス」の販売を開始します。
  • 「中電カーボンオフセット都市ガス」は、J-クレジットを活用し、都市ガスの燃焼によって発生するCO2排出量を相殺する形でお客さまに都市ガスをお届けするサービスであります。
  • お客さまは、温対法に基づく温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度において、都市ガスの使用に伴うCO2排出量をゼロとすることが可能となります。
  • 次に、ご家庭のお客さまについてであります。
  • ご家庭のお客さま向けについては、WEBサービス「カテエネ」を通じた省エネに関する情報の発信に加え、初期費用0円で太陽光発電設備や蓄電池を導入していただける「カテエネリース」などを提供してまいりました。
  • また、2022年7月からは、デマンドレスポンスサービス「NACHARGE」を開始しています。「NACHARGE」は、電力の需給状況や再生可能エネルギーの発電量にあわせて、電気の使い方を工夫していただいたお客さまにポイントを進呈するなど、再生可能エネルギーの導入拡大・有効利用に繋がるサービスであります。
  • これらの取り組みに加え、4月1日より、ご家庭のお客さま向けに、昼間の電力需要の創出などを通じた再生可能エネルギーの有効活用および導入拡大を目的に、新料金メニュー「昼とくプラン」の提供を開始します。
  • 中部エリアでは、太陽光発電などの再エネの導入拡大に伴い、需要が少ない春・秋の昼間を中心に電力の供給量が需要量を上回る状況が発生しています。
  • そのような中、電力の安定供給を維持するために、中部電力パワーグリッドが再エネの出力制御を実施する機会が増加しており、出力制御の抑制が課題となっています。
  • こうした状況を踏まえ、中部電力ミライズは、再エネの有効活用に向けた取り組みとして、昼間時間における太陽光発電などの再エネ余剰電力の活用に寄与する「昼とくプラン」を設定します。
  • お客さまは、夜間や朝夕に比べ割安に設定された昼間の電気をご使用になることで、再エネの出力制御の抑制および導入拡大に貢献していただくことが可能となります。
  • 当社グループは、今後も、多様なエネルギーを利用されているお客さまのニーズを捉えた魅力的なサービスの提供を通じて、再生可能エネルギー電源の導入拡大に取り組み、お客さまとともに脱炭素社会の実現を目指してまいります。
  • 当社グループは、本日ご紹介した取り組みに限らず、「経営ビジョン2.0」の着実な実現に向け、グループ一丸となって、さまざまな取り組みを進めてまいります。
  • 私からは、以上となります。

資料2



以上

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