お知らせ
常葉大学の学生により企画・制作
浜岡原子力発電所クリアランス金属を再利用した作品の浜岡原子力館での展示開始について
2024年12月21日
中部電力株式会社
当社は、学校法人常葉大学造形学部(静岡市葵区瀬名1-22-1、学部長:土屋和男、以下「同大学造形学部」)の学生により企画・制作された作品を、本日より浜岡原子力館にて展示しますので、お知らせします。なお、この作品は、浜岡原子力発電所1,2号機の廃止措置に伴い発生した放射性廃棄物として扱う必要がないクリアランス金属(注1)を再利用して制作されました。
1 期間
2024年12月21日(土曜日)から常設展示(3年間以上)
2 場所
浜岡原子力館1階(静岡県御前崎市佐倉5561、入館無料、9時~17時、休館日・毎月第3月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日))
3 目的
今回の取り組みは、クリアランス金属の再利用に取り組む当社の呼びかけに、作品を通じて社会との連携に取り組む同大学造形学部の磯﨑ゼミが応じたものです。浜岡原子力館で作品を展示することで、多くの来館者にご覧いただき、電力と地域のつながりを意識していただくとともに、クリアランス金属再利用の認知拡大とご理解につながることを期待しています。
4 内容
「鉄塔」と「あやとり」をモチーフに、電力を通じた地域や社会との「結び」を意識した作品「光線の綾」を展示します。作品のコンセプト考案から制作までを学生が行い、約7か月の制作期間を経て完成しました。
作品題名「光線の綾」
(作品の制作風景)
(注1)クリアランス金属は、原子力発電所の廃止措置などで発生する解体撤去物のうち、放射線量レベルがきわめて低く、人の健康に対する影響を無視できるレベル(注2)であると国(原子力規制委員会)により確認を受けたものです。
日本では、2005年5月に国際基準に準ずるクリアランス制度が整備され、原子力規制委員会の確認を受けたものは有価物としての再利用や一般産業廃棄物と同じように処分が可能となりました。
クリアランス金属の活用として、関係者の皆さまのご理解を得ながら、様々な場所での活用事例があります。
(注2)年間0.01mSv以下:自然界の放射線から受ける放射線量の1/100以下
【ご参考】クリアランス金属の活用事例
(1)浜岡原子力発電所由来のクリアランス金属
- 側溝の蓋(浜岡原子力発電所敷地内、でんきの科学館(名古屋市)、中部電力パワーグリッド株式会社・駿遠変電所および東清水変電所、株式会社テクノ中部・本店、株式会社中部プラントサービス・本店大江 など)
(2)当社以外の原子力発電所由来のクリアランス金属
- 照明灯のカバー、サイクルスタンド、フラワーポット、車止めなど(福井県内)
- ベンチ(電力会社各社や中央官庁など)
以上