お知らせ
中部電力と慶應義塾大学病院にて実施した戦略的イノベーション創造プログラム「AI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム」の研究成果の一部が国際学術雑誌のJAMA Network Open電子版に掲載されました。
2025年01月16日
中部電力株式会社
この度、中部電力と慶應義塾大学病院にて実施した戦略的イノベーション創造プログラム「AI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム」の研究成果の一部が国際学術雑誌のJAMA Network Open電子版(注1)に掲載されましたのでお知らせいたします。
本研究では、循環器内科領域での三疾患(心不全、心房細動、狭心症)の患者さまが、スマートタブレットを用いて自覚症状や生活のしやすさ、治療への不安や満足度などを定量的に評価・収集できる ePRO(electronic Patient-Reported Outcome: 電子的患者報告アウトカム(注2))システムを中部電力と慶應義塾大学病院とで共同開発しました。
慶應義塾大学病院や産業医科大学病院など多施設でこのePROシステムを検証した結果、医師と患者さまのコミュニケーションが円滑となり、さらに医師の治療説明の質や患者さまの病気への理解度も向上することが分かりました。これまで循環器内科領域の診療では、ePROシステムの有効性について十分な検証がされていませんでしたが、今回の成果により、患者さまの自覚症状や治療への不安・満足度などを正確に医師と共有できるシステムを整備することができました。
今後、当社は、電力インフラやIoT端末などを用いて取得した在宅データのヘルスケア分野での活用を目指していきます。
(注1)JAMA Network Open:米国医師会によって発刊される、臨床医療、医療のイノベーション、保健政策、およびグローバルヘルスに関する研究を紹介するオープンアクセス医学雑誌。
(注2)患者報告アウトカム(Patient-Reported Outcome: PRO):医療者やその他の誰の解釈も介さず、患者さまから直接得られた、患者さまの健康状態に関するあらゆる報告。主に臨床試験で患者さまの主観的評価を正確に捉えるために用いられる。
詳しい研究内容についは、以下をご覧ください。
以上