成果・取り組み紹介

日本のものづくりの革新に貢献「デジタルによるものづくりプラットフォーム」

背景と課題

昨今、製造業や建設業、さらには電気事業などさまざまな業種の経営課題解決のため、デジタルトランスフォーメーション(DX)の活用推進が急速に求められている。このような動向を踏まえて、リアル空間とバーチャル空間によるデジタルツイン技術を活用した設計のフロントローディングや、人工知能(AI)技術によるものづくりやサプライチェーンの最適化など、デジタルによるソリューションビジネスの急拡大が進んでいます。

開発の目的

研究所では、これまで長年にわたり蓄積された各種試験データやシミュレーションデータを多く保有しており、それらを活用して最適化検討をおこなえる解析技術やAI技術の活用に取り組んできました。
「デジタルによるものづくりプラットフォーム」を現実にするために

  • ビッグデータ共有と解析技術・AI技術の積極的な活用
  • シームレスでアクセス可能なプラットフォーム
  • 多様で活発なコミュニケーション・楽しみながらグループワーク
を構築して、日本におけるものづくり支援と標準化を目指し進化させていきます。
今後は、エネルギーマネジメントシステムなどの電気事業への適用や、建設業など他の業種との連係、さらには街づくりへの展開も視野にいれた検証もしていく予定です。

仕様

デジタルツイン環境の概要

製品の特長

  • オープンなプラットフォームサービス

    さまざまな企業のお客さまに参画いただけるオープンなプラットフォームサービスにより、日本のものづくりの革新に貢献します。なお、デジタルツイン環境やメタバース環境など用途に応じて各種環境を取り揃えています。
  • デジタルツイン環境(3Dシミュレーション環境)

    デジタルツイン環境(3Dシミュレーション環境)

    デジタルツイン技術を活用し、新設・改修する工程や導入設備の運用・設計・配置の最適化を目指します。
    お客さまのリアルな製造ラインなどをデジタル仮想空間上で再現し、各種CAE解析やロボットシミュレーションデータなども連携しAI技術も活用しながら、リードタイム改善など工程や設備を最適化する事前検討を経ることで、実際のリアルなものづくりに係る工程を短縮して構築費用を抑えることを目指します。

  • メタバース環境(体験型コミュニケーション環境)

    メタバース環境(体験型コミュニケーション環境)

    3Dゴーグルを用いたコミュニケーション空間で製造ラインのウォークスルーやデザインレビューを複数人で実施可能な環境を揃えます。

  • パートナー企業参画によるDXコンサルテーションの実施

    パートナー企業やスタートアップ企業に本プラットフォームに参画していただき、新設・改修する工程や導入設備の運用・設計・配置の最適化やDX化、さらにはサプライチェーン全体のコンサルテーションをおこなうことを目指します。

    パートナー企業参画によるDXコンサルテーションの実施

解説動画

適用先

  • 工場設備や工程設計を検討されている企業
  • サプライチェーンの構築・複線化・強靭化を検討されている企業
  • エンジニアリングチェーンの効率化を検討されている企業
  • デジタル人材が不足している企業
  • 技術継承にデジタル技術の活用を検討されている企業

共同研究先

自社開発

開発者のひとこと

大手メーカーがデジタルツイン技術の活用に動き始めると、そのサプライチェーンとなる多くの企業も呼応して対策が必要となります。それには、サーバや専用ソフトなどを準備する高額な費用や専任となる人材の確保など大きな負担が求められます。しかし投資余力や人手不足の観点から、各社自前でその環境を構築する事はハードルが高いと言えます。
そこで、多くの企業が容易にデジタルツイン技術を導入でき、シミュレーション環境を安価に構築できるプラットフォームを当社が開発し、日本の企業とその地域の活性化に繋げていきます。
このプラットフォームを通じて「むすぶ」「ひらく」活動をしていき、オールジャパンで世界と闘える日本のMIRAIを目指します。

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