カーリング部

カーリング競技の魅力

カーリングは「氷上のチェス」

カーリングは15世紀にスコットランドではじまったと言われている氷上競技です。投げられたストーンが髪の毛を「カール」するようにゆっくり回転することから「カーリング」と呼び名がつき、19世紀初めにルールが制定されウインタースポーツとして認識されるようになりました。
1投で形勢が逆転することもあるため、試合に勝つためにはストーンを配置する戦術がとても大きな鍵となり、「氷上のチェス」との異名を持っています。主な競技国は、ヨーロッパ全域・北米大陸全域・日本・オーストラリア・ニュージーランド・中国・韓国で、競技人口が一番多いのはカナダです。日本では、1980年に北海道でカナダから講師を招いたことから普及がはじまりました。
冬季オリンピックの種目として正式に採用されたのは、1998年の長野オリンピックからになります。

カーリング競技中の様子

基本ルール

  • 1チーム4人でプレーします。
  • 各チームが約40m先にある的(ハウス)にむかってストーンを1人2投ずつ計8投を交互に投げ(1エンド)、最もハウスの中心に近い場所にストーンを置いたチームに得点が入ります。
  • 試合は10エンドで行い、1試合あたり各チームに73分の攻撃時間が付与されます。勝敗は、10エンド終了時の総得点で決まります。
  • ストーン1個につき1点となります。
  • フリーガードゾーン…ホッグラインとティーラインの間のハウスを除いた部分を「フリーガードゾーン」といいます。各エンドとも、始めの5投のプレイが終わるまで、フリーガードゾーン内にある相手チームのストーンをはじき出すことはできません。これによりシート内にストーンが溜まり、得点をめぐる攻防が激しくなります。誤ってはじき出してしまった場合、相手チームのストーンは元の位置に戻されます。

各ポジションの役割

ポジション 役割
リード 1番目に投げる選手。1・2投目を担当。自分の投球時以外は、主にスウィーパー(掃き手)を担当。
セカンド 2番目に投げる選手。3・4投目を担当。自分の投球時以外は、主にスウィーパー(掃き手)を担当。
サード 3番目に投げる選手。5・6投目を担当。スキップが投球する際は、スキップのかわりにハウスに立って指示を出すことが多い。
スキップ 4番目に投げる選手。7・8投目を担当。試合中、自分の投球時以外は、ハウスから指示を出す試合での司令塔。

カーリング豆知識

かけ声

「ヤップ」=ブラシで掃いて!
「ウォー」=掃かないで!

試合前にリンクに水をまき、リンク情に氷の粒(ぺブル)を作ります。スウィープするとぺブルの表面が溶けてストーンが滑りやすくなります。

ストーン

直径約30cm、重さ約20kg。素材はグラニット(花岡岩)で、スコットランド産が主流。

シューズ

左右で靴底の素材が異なり、右投げの場合は、左足のソールが滑る素材になっています。スウィープする時は、滑るほうの靴にグリッパーというカバーを装着します。

ブラシ

素材、形状ともにさまざまですが、一般的には合成樹脂(ナイロン)タイプを使用し、リンクのコンディションによって馬や豚の毛タイプを使うこともあります。
滑っているストーンの前をブラシで掃くことを「スウィープ」といいます。スウィープすることでストーンの距離を伸ばしたり、カールしはじめたストーンをより曲げるなどストーンを自在にコントロールすることができます。
約40メートル先のハウスまで全力でスウィープするので、スキップ以外の選手が1試合でスウィープする距離は約2,000メートルになります。

得点例

ハウス内が得点対象となります。相手チームの最もハウスの中心に近いストーンより内側のストーンは全てカウントされます。

ルールイメージ

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