NPO植樹活動への寄付

緑化旅団 緑の大地

砂漠化した中国・内モンゴルの村に再び草原を

村民といっしょに草原復活プロジェクト

「記念日植樹券」の寄付は、2008年度から始まり、現地の村の人たちと共に植えたポプラやスナヤナギなどの木は、100,000本を越えました。砂漠化した草原も、30センチほど掘ると水分を含んだ草原の名残がでてくるため、苗木は比較的育ちやすく、また、スナヤナギは風で飛ぶ砂の移動を押さえてくれます。同時に、風で運ばれた他の植物の種もそこにとどまり、また新しい緑が広がっていきます。

中国北の端に位置する内モンゴル自治区。何千年も前から、モンゴル人が遊牧生活をしながらその自然を守ってきました。今、その豊かな草原が、急速な砂漠化によって失われています。1960年には82万km2あった草原が、1999年にはなんと38万km2に減少しているのです。内モンゴルからの黄砂が日本でも年々その量を増やしていることからも、その深刻さがわかります。この砂漠化の原因は、乱開発、乱伐採、定住化政策による牧草地の減少、過放牧、地球温暖化などの人為的な破壊、人口増加や気象変化と言われています。

植林活動をおこなっているバヤンボリグ村(巴彦宝拉格)は、北京からバスで7.5時間、内モンゴルのジェランチ(正藍旗)を経由し、さらにバスで1.5時間、110km北西に行ったところにあります。ほんの20年前まで豊かな草原だったこの村も今では48%が砂漠化してしまいました。砂漠化した草原に少しでも緑を取り戻し、地球環境を守りたいと、村人や地元の農業大学とも協力して植林活動を始めました。砂地の下には、水分を含んだ土の層が出てきます。植えた苗木は育ち、草原を取り戻すことができます。

中国・内モンゴル バヤンボリグ村の地図
バヤンボリグ村の方々と一緒に植樹をおこなう様子の写真
植樹後の集合写真
植樹後の集合写真。黄色のジャンバーを着た日本人と現地の村民や学生130名あまり。

団体紹介

緑化旅団 緑の大地

2004年7月に、この団体の母体である「須坂水の会」で中国内モンゴルの水事情調査のために区都、フフホト市(呼和浩特)を訪問。そこで草原の深刻な砂漠化と、そこで植林活動をしている日本人がいることを知り、自分たちも協力したいと、2005年5月に中国内モンゴル草原の砂漠化防止植林プロジェクトとして「緑化旅団 緑の大地」を結成。植林基金も開始。現地調査や勉強会を重ね、長野市に留学していた内モンゴル出身のナラス(娜日蘇)さんとの出会いと呼びかけをきっかけに、彼女の故郷であるバヤンボリグ村で植林活動を始めました。

ナラスさんの写真
緑化旅団 緑の大地
事務局長 ナラス(娜日蘇)さん
小林紀雄さんの写真
緑化旅団 緑の大地
代表 小林 紀雄さん

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