お知らせ

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中部電力と国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学博物館にて実施中の第2回特定テーマ公募研究成果の一部が英国科学誌Springer Nature社の「Communications Engineering」に掲載されました。

2024年05月22日
中部電力株式会社

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この度、中部電力と国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学博物館にて実施中の第2回特定テーマ公募研究成果の一部が、英国科学誌Springer Nature社の「Communications Engineering」(注1)に掲載されましたのでお知らせいたします。
本件は、当社の原子力安全技術研究所による第2回特定テーマ公募研究「コンクリ―ション(注2)化による地下環境水みち亀裂・空隙の超長期シーリング(注3)実証研究」にて実施しているものです。
球状コンクリーションを元に開発したコンクリーション化剤による、地下岩盤亀裂シーリング実証試験を幌延深地層研究センター地下研究所(地下350m)で実施いたしました。
約2年間の実証試験によって、岩盤亀裂の地下水透水性が1/100~1/1000に低下し、また期間中に発生した直下型地震により一時的に低下したシーリング性能も速やか、かつ持続的に再シーリングで回復することが確認されました(世界初)。
開発したコンクリーション化剤は化石化を応用したメカニズムであり、放射性廃棄物の地下処分や二酸化炭素地下貯留などで、従来のセメント系材料では不可能と考えられてきた数百年以上の岩盤亀裂シーリングが可能です。

(注1)Communications Engineering:英国科学誌Nature(1869年創刊)を発行するSpringer Nature社が、工学分野における優れた研究や、評論、解説を出版しているオープンアクセスジャーナル。

(注2)コンクリーション:天然のセメント。堆積物の粒子間の隙間に鉱物が析出・充填することによって長期間に亘って凝結したもの。内部に化石や生物遺骸を保存し、ほとんどが球状に成長する。

(注3)シーリング:気密、水密状態を得る目的で、隙間やつなぎ目を充填材などで塞ぐこと。

詳しい研究内容については、以下をご覧ください。
地震後の地下岩盤亀裂の急速シーリングに成功!(世界初)
~化石ができる仕組み応用、放射性廃棄物やCO2の地下貯留も可能に~ [PDF:1,154KB]

原子力安全技術研究所 第2回特定テーマ公募研究の採択結果については以下をご覧ください。
原子力に係る第2回特定テーマ公募研究の採択結果について

以上

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