公開情報

関西電力(株)美浜発電所3号機2次系配管破損事故の対応について

2004年8月12日トピックスその他

本件については、関西電力株式会社による原因調査中のため詳細は不明ですが、報道によれば、配管の肉厚が薄くなる「減肉」(注1)が事故につながったと言われています。

美浜発電所の事故を受け、浜岡原子力発電所では、減肉管理対象箇所の選定が適切であるか、対象箇所が適切に点検されているかについて確認を実施しています。
今後の事故の調査状況を注視し、必要に応じ対策について検討してまいります。

また、昨日(8 月11 日)、国から復水系統、給水系統、主蒸気系統、抽気系統及びドレン系統に係る配管の肉厚管理が未実施である部位(炭素鋼に係るものに限る)の有無について確認し、電気事業法第106 条第1 項に基づき報告するよう、文書による指示を受けました。これについても調査を実施しております。

■浜岡原子力発電所における配管等の減肉管理について
配管等の肉厚を管理するための社内手順を定め、減肉傾向や余寿命等の評価を行い、必要があれば取り替えを行うこととしています。
具体的な手順は、

  • 過去の知見等に基づき、復水系統、給水系統、主蒸気系統、抽気系統及びドレン系統等から対象系統を選定する。
  • 選定した系統毎に流れが変化する部位(配管曲がり部や絞り部など)から代表部位を決め、定期的に肉厚測定を実施する。
  • 減肉が認められれば、測定頻度を上げて継続的に監視を続ける。
  • また、余寿命評価を行い、取り替えが必要と判断された箇所については取り替えを行う。
  • なお、平成14年度には減肉管理方法の再確認(注2)を行い、上記代表部位による減肉管理方法が妥当であることを確認しています。

(注1)

減肉は、配管の曲がり部や絞り部等の流れの変化する部位に現れます。

(注2)

従来測定対象でなかった配管の直管部で、肉厚測定のサンプル調査を実施しました。
調査の結果、直管部で曲がり部等を上回る減肉傾向は確認されず、曲がり部等を代表部位とした管理方法が妥当であることを確認しました。

以上

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