公開情報

予備変圧器における微量のPCB混入について

2003年12月9日トピックスその他

昨年7月、国内メーカが製造・納入した変圧器等の絶縁油から微量のPCBが(注1)検出された事例が、日本電機工業会より国に報告され、国より公表されました。
浜岡原子力発電所構内で使用している予備変圧器(注2)に使われている絶縁油のPCBの濃度を測定したところ、微量(0 8ppm(注3))のPCBが検出されました。
この結果を、昨年7月の国からの指示に基づき、本日(12月9日)国に報告(注4)しました。 変圧器は密閉されており、混入している微量のPCBが直接環境に影響を及ぼすことは無く、今後も適切に継続使用して参ります。

(注1):

PCB(ポリ塩化ビフェニル):水に溶けない、化学的に安定、絶縁性が良い、沸点が高いなどの性質をもつ、工業的に合成された化合物。絶縁性等の性質により、かつては絶縁油等として使用されたが、人体への毒性や環境への残留性が問題となり、法に基づき1970年代以降生産が中止された。
なお、PCBを含む廃油の処理基準は0 5ppm以下となっている。

(注2):

常時77kV送電線電圧を6.9kVに降圧し、構内照明等の共通機器や浜岡5号機工事用機器用として使用している。また、浜岡1号機及び2号機の非常用機器の電源としても使用することができる。

(注3):

濃度の単位で、1000kg中に1g含まれていると1ppm(百万分の1の量)。

(注4):

平成14・07・11原院第1号「微量のポリ塩化ビフェニル(PCB)混入の可能性が否定できない変圧器等電気機械器具に係る対応について」
(平成14年7月12日付け)に基づく報告

以上

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