公開情報

炉心シュラウドの点検及び高経年化に関する技術評価のための原子炉内点検の開始について

2004年3月15日点検情報2号機

■2号機

3月14日  炉心シュラウドの溶接線及びその近傍の点検を開始しました。
3月14日  高経年化に関する技術評価 (注1) のための原子炉内点検を開始しました。今回の定期点検において、シュラウドサポート、ジェットポンプ、炉心スプレイ配管・スパージャの溶接線等の目視点検を実施いたします。

(注1)

実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則」に基づき、運転開始後30年を経過する前に経年変化に関する技術評価を行い、その評価結果に基づいて、今後10年間の長期的な保全計画を策定します。技術評価は、今までの点検履歴・結果を踏まえ最新の知見を基に、直接的な点検結果も踏まえ実施します。

添付資料
  • 高経年化に関する技術評価に伴う原子炉内点検箇所について
  • 高経年化に関する技術評価について
  • 用語解説




高経年化に関する技術評価について


機械や装置は使用時間の経過とともに、ゆるやかに材料の性質が変化(経年変化)する可能性があり、これに適切に対応していくことが必要です。高経年化に関する技術評価とは、運転開始後30年を経過する前に、機器の現状を詳細に調査・検査し、今後10年間の保全計画を立案することをいいます。
この評価は「実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則」(平成15年10月1日改正)に基づいて実施するもので、次のような手順で行います。

<評価手順>


用語解説
名称 解説
ジェットポンプ
  • ノズルから噴出する高圧の冷却水によって周囲の冷却水を駆動するタイプのポンプ
  • シュラウド外側の冷却水を吸い込み、炉心に供給する
シュラウドサポート
  • シュラウドを固定する台座
  • 原子炉圧力容器下部に溶接されている
炉心スプレイ
配管・スパージャ
  • 原子炉冷却材喪失事故時に炉心に冷却水を供給する炉心スプレイ系の配管とスパージャ
  • スパージャとは、散水管のこと

以上

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