公開情報

炉心シュラウド・再循環系配管点検計画

2003年5月16日点検情報1号機2号機3号機4号機

1~4号機の状況について、定期点検の節目節目で検査・点検状況をお知らせしております。

■1、2、3、4号機

5月16日  浜岡原子力発電所1~4号機 炉心シュラウド及び原子炉再循環系配管等の点検計画」を取りまとめ、本日、原子力安全・保安院に提出いたしました。
これは、原子力安全・保安院からの文書「炉心シュラウド及び原子炉再循環系配管等のひび割れに関する点検について(注)」の指示に基づくものです。
シュラウドや再循環系配管等の点検は、これまでも計画的に実施してきましたが、今後は、今回提出した計画書に基づき、点検を実施してまいります。
なお、1、3、4号機(定期検査中)は、計画書に基づく今回の定期検査の対象箇所の点検を、既に終了しています。

(注)原子力安全・保安院からの指示文書の内容


●炉心シュラウドの点検について


点検の対象は、炉心シュラウドの全ての周溶接線およびその近傍が点検の対象であり、至近の2回の定期検査で点検を行うこととされています。
・使用開始後5年以上経過していないもの
・表面の応力緩和対策を行ったもの
・既に国の小委員会に報告されている箇所および小委員会開催後に点検を実施した箇所  など


ただし、次に掲げる溶接線は、この限りではないとされています。


●再循環系配管の点検について


点検の対象は、原子炉冷却材圧力バウンダリを構成するSUS316L系のステンレス鋼を用いた再循環系配管等の溶接線であり、5年を超えない期間毎に全て点検を行うこととされています。


ただし、次に掲げる溶接線は、この限りではないとされています。
・使用開始後5年以上経過していないもの
・有効な応力腐食割れ対策が施されている箇所  など

炉心シュラウドの点検計画

炉心シュラウドの点検計画
(表中の定期検査の期間は下記の通り)
1号機 2号機
第15回定期検査(平成8年10月~平成9年1月) 第15回定期検査(平成9年3月~平成9年6月)
第17回定期検査(平成11年3月~平成11年7月) 第17回定期検査(平成11年10月~平成12年4月)
第18回定期検査(平成12年9月~平成13年3月) 第19回定期検査(平成14年7月~平成14年12月)
第19回定期検査(平成14年4月~) 第20回定期検査(平成16年予定)
第20回定期検査(平成16年予定)

炉心シュラウドの点検計画(2/2)

炉心シュラウドの点検計画(2/2)
(表中の定期検査の期間は下記の通り)
3号機4号機
第12回定期検査(平成15年2月~) 第7回定期検査(平成14年9月~)
第13回定期検査(平成16年予定) 第8回定期検査(平成16年予定)

(注1)シュラウド表面の応力緩和対策(ピーニング)を実施しているため、点検対象外。

(注2)健全性評価小委員会に点検結果が報告されたものまたは健全性評価小委員会の検討が開始された以降に点検を実施しているもの。

(注3)平成13年9月6日付けの原子力安全・保安院の指示文書(「沸騰水型原子炉炉心シュラウドの応力腐食割れに関する対応について」(平成13-09-05 原院3号))が発出された以降に点検4を実施した溶接線であって、且つ、遠隔目視点検の記録により、最近の点検結果による新しい知見を踏まえても溶接線全般にわたりひび割れ又はその徴候がないことを確認したもの。

(注4)炉内構造物との干渉により供用期間中検査で通常使用するカメラでは点検不可。

(注5)今回定検でひび割れが確認されたため次回定検時にも点検を行う。

(注6)点検範囲は、全周にわたって対称性を有するように30%程度とする。ただし、ひび割れが確認された場合は点検範囲を全周に拡大する。

原子炉再循環系配管等の点検計画

点検部位(注1) 点検箇所数 点検実績
(箇所数)
点検計画(箇所数)
(今回点検分含む)
1号機(SUS316(LC)製) 第16回 第17回 第18回 第19回
(今回)
第20回 第21回 第22回
原子炉再循環出口管台と
セーフエンドの溶接部
2 0 0 0 2 0 1 0
原子炉再循環入口管台と
セーフエンドの溶接部
8 0 4 0 4 0 4 2
原子炉再循環系配管溶接部
(呼び径100A以上)
27
(母管)
0 4 10 27 7 7 7
14
(リングヘッダ)
0 0 2 14 4 3 4
24
(ライザー管)
0 4 0 24 8 4 6
余熱除去系配管溶接部
(呼び径100A以上)
6 2 0 1 6 2 1 1
原子炉冷却材浄化系配管溶接部
(呼び径100A以上)
1 0 1 0 1 0 1 0
ジェットポンプ計装管台と
シールボディの溶接部
2 0 0 2 1 0 0 1
合計 84 2 13 15 79
(94%)
21
(25%)
21
(25%)
21
(25%)
2号機 SUS304及びSUS304(LC)製の配管のため対象外(注2)
3号機(SUS316(LC)製) 第9回 第10回 第11回 第12回
(今回)
第13回 第14回 第15回
原子炉再循環出口管台と
セーフエンドの溶接部
2 0 1 2 0 0 1 1
原子炉再循環入口管台と
セーフエンドの溶接部
10 0 2 3 5 2 3 2
原子炉再循環系配管溶接部
(呼び径100A以上)
34
(母管)
13 9 16(注3) 18 10 8 8
12
(リングヘッダ)
2 0 0 12 3 3 3
20
(ライザー管)
2 3 3 20 5 5 5
ジェットポンプ計装管台と
シールボディの溶接部
2 0 0 1 1 20 0 1
合計 80 17 15 25 56
(70%)
25
(25%)
20
(25%)
20
(25%)
4号機(SUS316(LC)製) 第4回 第5回 第6回 第7回
(今回)
第8回 第9回 第10回
原子炉再循環出口管台と
セーフエンドの溶接部
2 0 1 0 2 0 1 0
原子炉再循環入口管台と
セーフエンドの溶接部
10 0 2 0 8 3 2 3
原子炉再循環系配管溶接部
(呼び径100A以上)
30
(母管)
3 0 2 30 8 7 8
12
(リングヘッダ)
0 1 0 12 3 3 3
20
(ライザー管)
0 1 2 20 5 5 5
ジェットポンプ計装管台と
シールボディの溶接部
2 0 1 0 1 0 1 0
合計 76 3 6 4 73
(96%)
19
(25%)
19
(25%)
19
(25%)

(注)配管の取替を行う場合には、高周波誘導加熱(IHSI)による応力改善策を実施する。

(注1)SUS316L系材を用いて溶接が行われた原子炉冷却材圧力バウンダリを構成する配管類のうち、日本電気協会技術規程「軽水型原子力発電所用機器の供用期間中検査」(JEAC4205-2000)において体積検査(超音波探傷試験)を要求されているもの。

(注2)SUS316L系材の事象を鑑み、SUS304(LC)系材で有効な応力腐食割れ対策が施工されていない箇所については、自主的に計画的な点検を実施する。

(注3)4箇所については、配管取替時に高周波誘導加熱(IHSI)による応力改善策を実施済み。



再循環系配管の点検状況

  全溶接線の数 今回の定期検査で
点検実施済みの箇所
ひび割れの徴候が
確認されている箇所
1号機
(第19回定期検査中)
72 72 2
2号機
(運転中)
101 該当なし 0
3号機
(第12回定期検査中)
66 50 9
4号機
(第7回定期検査中)
62 62 6

再循環系配管と原子炉圧力容器との接続部の点検状況

  全溶接線の数 今回の定期検査で
点検実施済みの箇所
ひび割れの徴候が
確認されている箇所
1号機
(第19回定期検査中)
10 6 0
2号機
(運転中)
12 該当なし 0
3号機
(第12回定期検査中)
12 5 0
4号機
(第7回定期検査中)
12 10 0

再循環系配管の点検状況

  全溶接線の数 今回の定期検査で
点検実施済みの箇所
ひび割れの徴候が
確認されている箇所
1号機
(第19回定期検査中)
2 1 0
2号機
(運転中)
2 該当なし 0
3号機
(第12回定期検査中)
2 1 0
4号機
(第7回定期検査中)
2 1 0

以上

ページトップへ