公開情報

停止作業期間変更

2003年9月16日点検情報1号機

■1号機

シュラウドサポートリング下部の溶接線(H7b内側)付近に認められたひび割れは水中カメラによる目視点検の結果、全周にわたり点在していることがわかりました。(7月10日公表)
その後、全周にわたり超音波探傷検査によるひび割れの深さ測定を実施してまいりました。ひび割れの評価にあたっては、その形状に応じた評価モデル(注1)を適用します。ひびの内部の形状を把握し評価モデル適用の妥当性を確認するため、放射状等の特徴のあるひび割れの超音波探傷検査および金属サンプルを採取しての調査を追加して行うこととしました。
これに伴い、定期点検期間の延長が必要となることから、次回定期点検で計画しておりました、高経年化に関する技術評価のための原子炉内点検(注2)を前倒しして、この定期点検期間中に実施することとしました。
このため、停止中に実施する点検作業の終了時期を本年11月末頃としていましたが、来年3月下旬に見直しました。

(注1)

国の健全性小委員会において、シュラウド等の健全性評価の手法として、(1)周方向のひび割れ、(2)放射状のひび割れについて、評価モデルが示されている。

(注2)

運転開始後30年を目途に経年変化に対して技術評価を行い、それに基づき、保全活動を一層充実するために、10年程度の長期的な保全計画を策定し、実施していくこととしている。技術評価は、今までの点検履歴・結果を踏まえ最新の知見を基に実施するこことしており、1号機の原子炉内の技術評価については直接的な点検結果も踏まえ実施することとしている。



高経年化に関する技術評価について

 機械や装置は使用時間の経過とともに、ゆるやかに材料の性質が変化(経年変化)する可能性があり、これに適切に対応していくことが必要です。高経年化に関する技術評価とは、運転開始後30年を目途に、機器の現状を詳細に調査・検査し、今後の長期的な保全計画を立案することをいいます。
この評価は国の要請により自主的に実施しており、次のような手順で行います。

 

以上

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