公開情報

5号機 タービンの自動停止について

2004年5月31日運転情報5号機

■5号機

5月29日、試験運転中(電気出力20%)において給水制御系の試験(注1)前準備を実施していたところ、原子炉の水位が通常状態より上昇したため、午後5時37分、原子炉水位高の警報が発生するとともに、タービンが自動的に停止(注2)し、これに伴い発電が停止しました。
タービン停止後、原子炉は安定して運転しており、また、原子炉の水位は速やかに通常状態に復旧しております。
原子炉の水位が上昇した原因は次のとおりです。
試験前準備としてタービン駆動給水ポンプ(A)再循環弁(注3)を開ける際の注意事項が手順に反映されていなかった事から、段階的に弁を開けるべきところを急速に開けたため、原子炉に供給する水の量が一瞬低下(1750t/h→900t/h)し、これを補うため停止中の電動駆動給水ポンプ2台が直ちに自動起動しました。その結果、供給する水の量が急激に増加し、原子炉水位が上昇しました。
今後、試験前準備の注意事項についても、試験手順へ適切に反映し、準備が整い次第、試験のため発電を再開いたします。

(注1)給水制御系の試験では、原子炉水位を一定にするため、原子炉に供給する水の量が適切に制御できることを確認します。給水制御系とは、原子炉に供給する水の量を制御する系統で、タービン駆動給水ポンプ2台、電動駆動給水ポンプ2台および弁等から構成されます。

(注2)原子炉からの水分によるタービン(羽根車)への影響を防止するため。

(注3)再循環弁は、タービン駆動給水ポンプ起動・停止時において、ポンプの最低流量を確保するための弁です。

以上

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