公開情報

2号機 平均出力領域モニタ警報点灯について

2003年11月19日運転情報2号機

■2号機

浜岡2号機は、定格熱出力一定運転中のところ、本日(11月19日)、1時12分、6つある平均出力領域モニタ(APRM) (注1) のうち、1つ(APRM(F))の指示値が突変したため「APRM レベル高高 (注2) ・機器動作不能」「B系自動スクラム (注3) 」等の警報が点灯しましたが、プラントの運転に影響はありませんでした。
確認の結果、当該APRMに入力される中性子検出器14個のうち1個の一時的な突変により、当該APRMが瞬時上昇した後、正常に復帰したものであることがわかりました。
指示値は正常に復帰していたことから、1時16分、警報をリセットしました。
その後、当該中性子検出器を点検した結果、中性子検出器単体の不調であることが判明したことから、今後、当該中性子検出器をAPRMの入力から除外 (注4) し運用することとしました。
なお、本事象によるプラント運転への影響はなく定格熱出力一定運転中です。また、外部への放射能による影響もありません。

(注1)平均出力領域モニタ(APRM)・・・原子炉の出力を測定するものであり、原子炉内に設置された中性子検出器(APRM1個あたり十数個)の信号を平均化しています。

(注2)APRM信号のレベルについては、原子炉出力の上昇を運転員に知らせるレベル(レベル高)と添付図に示す論理を作動させるレベル(レベル高高)があり、今回は後者です。

(注3)自動スクラムとは、原子炉の自動停止をいいます。「B系自動スクラム」の警報は、2つある自動停止指令信号のうち1つ(B系)が発信されたことを意味します。2つの信号が発信された時に原子炉は自動停止します。

(注4)APRMについては、多数の中性子検出器の信号が入力されていることから、いくつかの信号については、除外できる設計となっています。当該APRM(F)については、3個まで除外できます。

浜岡2号機 平均出力領域モニタ(APRM)スクラム論理図

以上

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